蘇生
今回はリザードマン達との交渉です
カルロスの首が飛び、地に落ちる。切られた部分から血が出、その血は血吸いの斧に吸収されていく。
リザードマン達は各々武器を捨て戦闘意欲が無くなっているのが見える。
フリーデが馬車からおり、リザードマン達の前に歩いていく。
「どうもこんにちは、私はフリーデ・ソエル・ルソンと申します。あなた達と話しをしたく参りました」
リザードマン達は唖然としている。
今から殺されると思っていたらその相手から出たのが、『話し合い』拍子が抜けるのも当然である。
「私達は別に敵意はありません」
「ふざけるな!!何が敵意が無いだ!そんな装備で・・・仲間を殺して何が敵意が無いだ!!!」
一匹のリザードマンがフリーデに向かい怒りを表す。
セルアは斧を構え、場の空気は凍りつく。
言ったリザードマンは死を覚悟しているのだろう。その表情は『言ってやった』というのが現れている。
「納めなさい。セルア」
「は!」
セルアが斧を収めると少しばかり場の空気が和む。
「でわ、聞きましょう。いつ私達が敵意を表しましたか?」
「何を言っている!これだけ仲間を殺しておいて何をいている!!!」
「仲間を殺す事が敵意になるのでしょうか?」
「その装備もそうだ!この地にそんな装備で来るのは侵略者しかいない!!」
「それは身勝手では無いでしょうか?」
「なんだと!!」
「装備を固めているだけであり私たちは敵意はありません。それに仲間を殺したのはあなた達がこちらに攻撃をしてきた事への防御であり、正当防衛です。始めに敵意を表したのはあなた達であり、あなた達の勝手な妄想で自分の仲間を殺したのです。それを私達に擦り付けるのは間違ってはいませんか?」
先ほどの威勢を張っていたリザードマンは俯き、他のリザードマンも俯いている。
「私達は話し合いに来たのです。敵意が無い事を確認してもらいたいと思っています。村に案内して貰えますか?」
「いや・・・村には」
「あなた達はただの来客人に剣を向け、そして、剣を向けられたまま帰れというのが普通なのですか?私でしたらその無礼に対する償いは行いますが、それすらないのはあなた達にとっての普通なのでしょうか?」
何も言えない。リザードマン達は従うことしか出来ない。
こんな事が周りに知れ渡ればリザードマン達の村は孤立する事は分かっている。
しかし、この様な危ないもの達がもし村で暴れられたら誰も止められない。
リザードマン達の無言は続く
「連れていけ」
何処からか聞覚えのある声が聞こえて来る。
その巨体がこちらへと近ずいてくる
『カルロス』
死んだはずのカルロスが目の前に立っている。
あり得ない、リザードマン全員がそう思った。
「私が生き返りました」
フリーデの発する言葉に疑いを全員が持った。
『生命再生魔法』
リザードマン達はある程魔法に対し知識は持っている。何故なら敵が攻めて来た時ある程度の知識が無ければ対処が出来ないからだ。
リザードマン達が戦って来た中で『生命再生魔法』を使用したものが一匹だけいた。そのものが使った『生命再生魔法』は知性にない切られた部位はそのままのゾンビを生み出していた。それが限界であると考えれられていた。
しかし、今、目の前にいるものはどうだ。
切られた首にはもとの顔が戻り、しかも話しているではないか。
死んだ筈のカルロスが目の前で生きている。
「確かに俺は死んだ筈だが、何故か生きている。そして今は混乱しているのも確かだ。体の調子も上手いこと動かん。しかし、そこの恩方が生きかえらして頂いたのは分かる。今回は俺たちの勝手な妄想で迷惑をかけたのに生き返らせて頂いて申し訳ない」
カルロスは動き難い体を何とか動かし頭を下げた。
「分かったならいいです。誰にでも間違いはありますから」
「本当に申し訳ない」
「いえいえ大丈夫です。それで村の方には?」
「是非、此方からお願いしたい!!」
「それは良かった、ではセルア行きましょう」
フリーデは馬車に乗り、リザードマン達の後についていく。
読んでいただきありがとうございます。
この頃寒いですが風邪をひかない様に頑張ります




