出会い
読んでいただいたら嬉しいです。
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・・・郊外に雨の中、一人の少年が横たわっていた。
「・・・」
少年は動く様子はなかった。それが、死んでいるのかも、生きているのかも分からないが、道行く人は少年の無視して・・・いや、そこには何もないように、まるで、空気のように関心なく歩いていた。
少年の見た目は汚い布でただ、羽織っているだけだった。
それが服と言えるのかは分からないが、温かさを補うにはないよりはましなのだろう。
雨は降っている。
少年は相変わらず動かない。
道行く人々は関心を示さない。
これが、この世界での常識なのだろう。
身分の低いものは何も出来ず、野良犬や野良猫と一緒で死んでも気にはならない。
目障りであれば、報告し捨てる。
それがこの世界では当たり前であり、当然のことなのだ。
雨は、少年の体を濡らしている。
少年は相変わらず動かない。
「・・・大丈夫?」
少年を濡らす雨の変わりに可愛らしい少女の声が少年に注いでいた。
その声に反応したかのように少年の動こうとするが、その元気がなく、指先を少し動かすのが限界だった。
「あなたこのまま死ぬの?」
少年は再び指を動かし答えたが、少女には伝わらなかった。
「分からないから、yesでは指を動かして、noでは動かさずにいてくれる?」
少年は指を動かした。
「単刀直入に聞きます・・・あなた死にたいですか?」
少年は指を動かさない。
「そう死にたく無いのですね。では、あなたの命渡しに捧げなさい、そうすれば、生かしてあげます。」
少年は考えていた。
しかし、すぐに考えるのをやめた。考える時間を間違って返答と思われては行けないためだ。
少年は自分の指を今まで以上に動かした。
それと同時に少年は力がつき、視界が暗くなっていった・・・・・・
本編は今制作中です。
今からが本番なので頑張っていきます!