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《暴徒》  作者: 低学歴snob
一章 怒涛の1日と余り
3/15

2話 「調子に乗るなと、助手は言う」

「痛い、痛いのだよ。高千帆くん!暴力には復讐がつきまとい、復讐には復讐がつきまとう。ただ復讐という連鎖が生まれてしまうだけなのだよ。暴力は暴力しか生まないのだ!高千帆くん」


頬を抑え、抗議する。


「じゃあ、復讐の復讐を前借りしますか?」


……。


「さぁ、思考を再開しようではないか!高千帆くん。」


……。


「で?考えていたっていうのは、どーゆーことです?」


「そのままの意味なのだよ。考えている、即ち

思考し予測する。Equal(イコール)知らない。」


「なぜ、そんなにも面倒な言い回し出来るんですか。知らないって、音喜多さんが注文したくだらないモノじゃないんですか?」


「くだらないという決めつけは良くないな。高千帆くん」


「そろそろ、話進めませんか?」


溜息をつき、呆れるように言う。


「では、高千帆くん。ダンボールを開けたまえ」


高千帆がダンボールに手をかけ、

ガムテープを剥がし蓋を開けた時だった。


ッ_


小さな鉄の金具が取れたような

音がした。


ダンボールの蓋の裏に紐が貼り付けてあり

開けた時にピンが外れるよう細工してあったらしい。


「これって……」


「爆弾であろうな」


中央に太いガラス菅が置かれ、その中で赤と青、2色の液体が真ん中で仕切られている。

黒・白・赤・緑・黄色・茶色の配線が、ガラス管の中央の

装置と、7セグメントディスプレイを繋ぐ。

そして、そのディスプレイは、残り時間を標示する。


9:59:47_


明日の午前4時に起爆されるようだ。


「ばッ爆弾って何故そんなものが、

とりあえず警察に連絡して…、」


右往左往する高千穂。


「慌てて何になる?慌てふためき時間をロスするなど、効率が悪いだろう?そんなことも分からないのかね。高千帆くん」


高千帆は思う。時折、音喜多は人を見下すように持論を述べたり、効率どうのこうの言う。ムカつく。そう、ムカつくのである。


それに(ともな)い、高千帆から焦りの色が消え、怒りに火がつく。


「はいはい。わかりました。それで名探偵、挑戦状なるモノが入っていますが、いかが致しますか?」


小馬鹿にしたように、皮肉を含めて言う。


「名探偵。実に甘美な響きだねぇ。で?挑戦状とは?」


嬉嬉として挑戦に臨む名探偵。_


____________________________________

挑戦状


挨拶から始めよう。ご機嫌麗しゅう。

仮にワタシはXと名乗ろう、ワタシX

を捕まえたくば、次の二つの問を解け。

期待しているぞ?音喜多 助よ。幸運あ

れ。


1、抜けているものを探せ。

元~45 /

三住安渋浅古川藤三

友田沢野河崎田菱井


2、雲水の正体は

孤独なヴァジュラは修行僧を討ち

千の眼を得る


その二つの答えを直線で結び

その中心のあるべき場所。

そこに第二の問が隠してある。


中心は君たちのすぐ近くにある。


頑張りたまえ。

____________________________________


「とのことだ、高千帆くん。」


「とのことだ。キリッじゃねーよ!迷探偵!!」


「先程から、そのように褒めているが。何にもならないぞ?」


得意げな顔をする迷探偵に、助手は不服そうな顔をする。


「とりあえず、警察に連絡して爆発物処理班に来てもらいましょう」


「まて、高千帆くん。これは私に対する挑戦状だ。私はそれを請け負う」


「なに言ってるんですか!爆弾ですよ?」


「なぜって?名探偵だからだ。キリッ!」


「擬態語を口で言うな。そして、調子に乗るなぁ!」


ツッコミを入れつつ、高千穂はなぜと聞き返したが、それを反省した。彼は、音喜多はそういう男だ。事件に首を突っ込み、危険に自ら近づく。


それだけを聞くと、命を賭けることを快楽とする、狂人やサイコパスのように聞こえるが、それとはなにか違うように、高千穂は感じている。しかし、自身の命を軽視している節があるのも、高千穂が感じていることであり、また事実なのである。

お読みいただきありがとうございます。

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