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我が儘な思い

作者: 碧色の猫

いつもなら不快な頭痛も、今は寧ろ快感に感じる

耳鳴りの鬱陶しい音も、すべての音を遮っていく音楽


何も考えたくない、聞きたくないよ


ねえ、お願い、言葉を口にしないで?

ただ、ただそっと抱きしめてるだけにしてよ

貴方が口にする言葉は、きっと、落ち着かせるだけの薬の代わりなのでしょう?

いらないよ、そんなの

嬉しくないよ、慰めないで

私より苦しんでる人に慰められたって惨めなだけだよ


ねえ、お願い、優しくしないで?

ただ、ただそばにいるだけにしてよ

貴方が私に優しくする理由なんてどこにもないでしょう?

しなくていいよ、そんなの

嬉しくないよ、自分に嘘つかないでよ

自分に嘘ついている貴方なんて見たくないよ


ねえ、お願い、言葉をかけて?

落ち着かせるための薬なんかじゃない、貴方の本心を聞かせてよ


ねえ、お願い、優しくして?

嘘偽りのない言葉で優しくしてよ


ここに、貴方が来るなんて嫌だよ

哀れな姿なんか見られたくないから


あぁ、ここは暗いよ、寂しいよ

やっぱり来てほしいよ…


閉ざされた部屋の奥、私は一筋涙を流し、愛おしい貴方の夢を見た

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