『兄弟のお地蔵様とプレスマン』
掲載日:2026/10/16
とある村に、お地蔵様が並んで立っていました。村人からは、兄弟のお地蔵様と呼ばれ、同じくらい村人から大切にされてきました。しかし、奇数のもの、特に一つしかないものをお供えするときには、どうしても差がついてしまい、人々が寝静まった後、けんかをすることがしばしばあったのでした。特にプレスマンが弟のほうにだけお供えされたときは、兄のほうが本気で怒り、弟のプレスマンを引ったくって、弟に刺そうとしたことがありました。そして、それは成功しました。つまり、本当に刺したので、翌日、大人が、子供のいたずらだと思って、村の子供たちを集め、こっぴどくしかったのですが、完全な濡れ衣でした。お地蔵様たちは、子供が大好きということになっていて、いや、まあ、実際のところはさておき、そういう立場を守らなければならないと考えて、けんかを控えるようになったということです。
教訓:兄弟を同じように扱うというのは、人間相手でも難しい、差をつけると弟がすねて、同じにすると兄がすねるのである。




