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奴隷傭兵、因縁の戦い4

「私が出る!」


「おお!ミレーヌさまが出てくださるなら安心です」


 ミレーヌは舌打ちをした。ああ、イライラする!


「やはりアリシアの強化部隊は凄いですね!あれほどの強さにまでなるとは」


「そうよっ!妖魔自体が強すぎるせいか扱える数が少なくなっちゃったのが難点だけどね」


「たぶん、適正に対する熟練度の差という問題もありそうですけどね」


「そう?なのかしら?まぁいいわ。さあ!このまま蹴散らしちゃいなさいっ!」


 強化妖魔兵たちの進撃は敵との数の差をもろともせずに、蹴散らしていった。それが変化したのは、ひとりの騎士が突っ込んで行ったのを見てからだ。突如として岩が強化妖魔兵たちの上から降り始めたのだ。その岩に巻き込まれ、或いは下敷きにされていく妖魔兵たちの阿鼻叫喚の地獄絵図となった。


「アリシア!まさか、あれって!?」


「ええ・・・・・・間違いない、あいつだわ。『高潔の薔薇』の団長、ミレーヌ」


「彼女が・・・・・・、バーンはまだ来てませんね。リア、キングオークを向かわせてください!」


「わかったのー」


 リアがキングオークを呼び寄せてる間にアリシアのハイオークはほぼ壊滅してしまった。いくら身体能力が劇的に上がったと言っても、急激に飛んで来る岩を避けるのは至難の業だ。ミレーヌの手から放たれた小石が飛んで来る瞬間に巨大な岩石になるのだから、避ける暇も無い。


 成す術もなく、壊滅してしまった。ミレーヌはアリシアの強化妖魔兵をあらかた片づけてしまうと、ふと顔を上げた。そこには小さい女の子と一緒にいるアリシアの姿があった。


 あいつ・・・・・・!?そうか、読めたぞ。この妖魔兵ども妙に強いと思ったがアリシアの強化スキルか。ククク、種がわかれば造作もない。あいつらが妖魔を操ってるのだとすれば、このまま潰してしまえばこの戦勝利だ。


「エル!どうしよう、たぶん気付かれたわ!もう私の妖魔兵はあいつに全部やられたし」


「大丈夫、キングオークがもうすぐ着きます」


 ミレーヌは兵を率いて馬を駆った。あいつ、私に見られて明らかに動揺してるな。昔からわかりやすい性格で助かるよ。ミレーヌは、巨岩で護衛の妖魔兵を潰しながら大声で叫んだ。


「アリシア!おまえみたいな出来損ないの調教師がよくも私に挑めたものだな!」


いつも拙書を読んで頂きありがとうございます。


☆、ブックマークして頂けたら喜びます。


今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

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