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奴隷傭兵、新たな任務へ5

「待って、敵はどっちに攻め込んだの?」


「州都ベス・エ・サンターナに向かっているようです」


「どうやってわかるの?」


 アリシアがキツネに鼻をつままれたような顔をしてエルに尋ねる。


「煙の色ですよ。黒なら州都、白ならモナンです」


「凄いわね。よくその歳でそこまで抜かりなく調べたわね」


「色々勉強してますからね」


 あいつらにエルが正体をバラすかどうかは別として、さすがにあの知識の豊富さには誰でも驚くだろうよ。


「ではブラニオール目指して出発しましょう!」


「え?挟み撃ちにするんじゃないの?」


 シャミルが驚いた顔をして反応する。それを見てエルは少し笑って否定した。


「それもひとつの手ですが、守りが薄くなった今がチャンスなんです。我々の任務はあくまで拠点攻略ですからね」


「でも、州都が落ちちゃったら意味ないよー?」


「それも大丈夫です。ガリスさんから防衛部隊の情報と配置を伺いました。短期戦では絶対に決着はつきません。翻って僕たちの拠点攻略能力は現大陸で最強の部類に入ります」


 キングオークがいればそれも可能だろう。それぐらい奴のパワーは桁違いだ。抵抗が激しくなければ城壁の単独破壊も可能だろう。それぞれ、エルの作戦を聞き全員感嘆したところで急いで北上する。ブラニオールの西の森で休息を取り、森から出たのは次の日の朝だった。


「さて、それじゃあここから奇襲を仕掛けつつ一気に攻略しちゃいます。敵はまさかこのタイミングで西の森から妖魔兵の大軍が来るとは思ってもいないでしょう」


 俺たちはそのまま東のブラニオールを目指して、一気に進撃した。一方、ブラニオールを占拠した城兵は急に現れた妖魔兵の大軍に色めきだった。


「な、なんだあれは!?」


「至急、ガスパール将軍に報せるんだ!」


 城兵から危急の報せを受けたガスパール将軍は、軍議を開く間も無く、矢継ぎ早に打てる手を打った


いつも拙書を読んで頂きありがとうございます。


☆、ブックマークして頂けたら喜びます。


今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

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