奴隷傭兵、キングオークと対峙する3
キングオークを倒したことで周りのハイオークたちの戦意が格段に低くなる。あとは掃討戦で、次々と戦闘不能状態に陥らせるだけだった。こうしてハイオーク四百二十三匹に加えキングオークに刻印を刻む。と、ここまでは順調だったが、問題が発生した。キングオークを妖魔兵として加えようとしたアリシアが首を振る。
「なんだよ、腹でも痛いのか?」
「違うわよっ!どうしてこの状況でお腹が痛いって思うわけ?」
アリシアがイライラしながら否定して続ける。
「そうじゃなくて、契約を拒否されたの。残念だけど、キングオークは私には無理なんだと思う・・・・・・」
「適正が足りないってことか?」
アリシアにとっては言って欲しくない一言だったようで一瞬俺を睨むが、諦めたように溜め息をついて頷いた。俺たちの話を聞いていたエルがリアを呼んで話をする。
「リア、アリシアではキングオークと契約出来なかったようです。リアなら大丈夫そうですか?キングオークを妖魔兵とした記録は今までに例が無いんですが、戦力として是非加えたいんです」
「わかった、やってみるのー!」
リアは無邪気に返事をするとアリシアに代わり、キングオークの傍に立って魔力を込める。すぐに振り返ってニコっと微笑んだ。
「終わったの!」
「リア、やるじゃねぇか!」
「えへへー、バーン私偉い?もっと褒めて♪」
エルがキングオークを治癒している間に、俺は嬉しそうにすり寄って来るリアの頭を撫でてやる。その様子を見てアリシアも毒気を抜かれたようで、降参というポーズをした。
「リアはやっぱり別格ね。私は取り敢えずハイオークと契約出来るかやってみる」
アリシアは気を取り直してハイオークとの契約を試みる。これはあっさりうまくいったようで、次々と契約を交わしていく。だが、百を超えたところでアリシアが限界を超えてしまった。
どうやらホブゴブリンとは勝手が違うようで、三百を従えることは出来ないらしい。残りのハイオークはリアが全て妖魔兵として契約をすることになった。ホブゴブリンを強化しただけでオーク兵と互角以上の戦いが出来たわけだから、ハイオークを強化したら相当の強さが期待できるだろう。
こうしてアリシアは新たにハイオークを百、妖魔兵として従えることになる。そしてリアに至っては驚異の三千二百匹という妖魔兵の数となった。ここまでに一か月ほど森に籠っていたが、大幅な戦力のUPが出来たことになる。それから数日は新たな妖魔兵の運用訓練などをリアやアリシアを中心に行った。それがようやく終了すると、エルから話があった。
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