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奴隷傭兵、キングオークと対峙する

 しばらくすると俺がおびき寄せたオークどもが隘路からどんどん飛び出して来る。飛び出して来たオークたちは十字斉射で四方八方から飛んで来る矢にハチの巣にされていく。普通ならこれで退くが、さすが猪突猛進のオークだけあって退くことを知らない。


 弓隊は交代しながら間断なく斉射する、そのたびに死体が積み重なるがお構いなしだ。とうとう矢のほうが尽きてしまい、弓隊は後退する。その間に一時的に押され始め、代わりに出てきたのがアリシアのスキルで強化されたオークだった。こいつらは明らかに通常のオークに比べて格段に強くなっている。


 一気に隘路の出口まで押し返してしまった。その間に弓隊は射た矢をどんどん回収していく。回収し終わる頃にアリシアの妖魔兵は一旦退いて休んでいる間に、また弓による十字斉射で次々とオーク兵を倒す。


 なんだこの一方的な展開は・・・・・・。安定し過ぎて眠くなってきた。いよいよ俺がウトウトし始めた時だった。ズズ・・・・・・ンと鳴る地響きで跳ね起きる。


「バーン!遂に来ましたよ」


 エルの声で寝ぼけた目を擦ると、いつの間にかアリシアの強化オークがまた前面に出て押し込んでいる。


 しばらくすると、物凄い勢いで数匹のオークが吹き飛んで来た。後方の岩壁や木に叩きつけられて絶命していく。そこから次々とオークが吹き飛ばされて来るのだ。さすがに一気に目が覚めた。


「ダメ、私の強化したオーク兵でもまるで歯が立たない」


「間違いありません、オークキングと近衛部隊のハイオークたちだと思います」


 てことは、こっからは俺が全員半殺しにすればいいわけか。ハイオークは強化されたオークよりも強いらしい。なかなか面倒くさいことになってきた。


「おい、アリシア!徐々に下げろ。俺が出る!」


「アリシア、バーンに従ってください。それと、防衛線はアリシアの妖魔兵を中心に組みます」


 アリシアは頷くと妖魔兵たちは敗走に近いような形で退き始める。話聞いてなかったのか、徐々に退くどころか全力疾走に近い敗走じゃねぇか。その後ろから明らかにガタイが一回りデカいオークたちが追って来る。


 ハイオークって奴だろう。そいつらが雪崩れ込むと弓隊の前に築いてあった楔は体当たりで瞬く間に崩されてしまった。そんな揉みくちゃな状況だったが、俺の身体は既に前へと飛び出している。


 そして、最前線に降り立つと思い切り咆哮した。その咆哮で思い出したのだろう、奴らの怒りの矛先が完全に俺ひとりに向いたのだ。大剣を握りしめると、奴らの腕や足を狙って次々に切り刻んでいく。色々やったが一番効果的になのが、頭に一発大剣の腹で打ち込むのが良い。


 以前トン吉にもお見舞いしてやったが、これが最も効率的だった。とはいえ数が多い。近衛部隊なので数はオーク兵より遥かに少ないが、それでも四~五百はいそうだ。アリシアの強化兵だけでなくレオやトン吉やワン公の力も借りて、抑え込んでいく。


 途中もったいなかったのが、ジェネラルオークを余裕がなくなったレオが殺しちまったことだ。その間に俺はキングオークと対峙していた。キングオークは四~五メートルはあろうかというデカさだ。さすがにオークの王というだけあって戦闘力はずば抜けている。


いつも拙書を読んで頂きありがとうございます。


☆、ブックマークして頂けたら喜びます。


今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

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