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奴隷傭兵、TS軍師に出会って成り上がる  作者: たぬころまんじゅう


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奴隷傭兵、戦力UPを図る6

 リアも鼻をつまみながら言う無理というのをジェスチャーで表現している。エルは匂いより好奇心を優先させているようだったが、さすがにこんな状況じゃ無理だろうということで突入はやめになった。


 代わりにシャミルに火矢を遠くから射てもらい、俺に咆哮で奴らを引きずり出す作戦に変わる。囲まれるとしんどいので後方が岩壁になっている隘路を探し、そこに陣を敷く。


 エルが言うにはあの岩城のなかにはキングオークがいるという。彼を護るのはジェネラルオークであり、近衛部隊にはハイオークという戦闘能力が非常に高い連中が控えているという。真正面からやり合うにはかなり危険らしい。エルは隘路の前に三重の防御陣を敷き、十字斉射出来るような体制も整えた。


 陣が構築出来るとシャミルが火矢を連続で放っていく。アーチャーの適正があるシャミルの矢は飛距離が出る。次から次へと放たれた火矢は藁ぶきの家の屋根に刺さるとたちまち燃え広がっていった。


 各家の屋根から火と煙が上がり始めると、オークたちが騒ぎ始めて家から飛び出てくる。そこへ俺が飛び出して行って思い切り咆哮をした。俺の咆哮は妖魔の注意をこれでもかと引く。声の主が俺だとわかると敵を見つけたとばかりに、連中は雄叫びを上げながら走ってきた。


 数は五十程度、近くに居た奴を十数匹を血祭りに上げて怒りを煽る。これを繰り返すとさらに騒ぎが大きくなって数も増えてくる。緊急事態であることを村中に報せる鐘の音が響き渡ると、岩城の方から明らかに通常のオークとは雰囲気の違う奴らが出てきた。


 いよいよ本命のお出ましってわけだ。俺はオークどもをゆっくりと仲間の待つ陣へおびき寄せていく。いよいよ隘路まで辿り着くと、エルに声を掛けられた。


「バーン、お疲れ様です。少し休んでてください」


「俺はまだいけるぞ?」


 俺の言葉にエルは首を振ってさらに続ける。


「いえ、雑魚はこちらで引き受けます。バーンにはこの後に控えているハイオークやキングオークの相手をしてもらわないといけないので、それまで休んでてください」


 ハイオークにキングオーク・・・・・・なるほど。妖魔兵にするなら全部手加減して倒す必要があるんだったな。そう考えるとめっちゃしんどいな・・・・・・。


「わかった、そうさせてもらうわ」


 正直、殺すほうがよっぽど楽だな。出番があるまで大人しく休んでいよう。エルに言われた通りに後方の高台に登って見物させてもらうとするか。


いつも拙書を読んで頂きありがとうございます。


☆、ブックマークして頂けたら喜びます。


今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

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