奴隷傭兵、戦力UPを図る5
「ガリスギルド長によれば、単独での攻略任務は最低でも三千は必要ということでした。リアなら妖魔兵を三千まで増やせると思います。ですが同時にそれは武器も揃えなければならないということです。ロクな武器も無しに素手で戦うわけにはいきません」
「今まで見たいに戦場に落ちてる武器や奴らがどっかで拾ってきた武器じゃダメってことか?」
俺の質問にエルは首を振った。
「弓で十字斉射をした陣形がうまくいったのはロングボウがあったからです。前回、妖魔兵百匹分の弓を揃えるだけで五百万ディナーリかかったんです。かといって悠長にお金を稼いでいくのは時間が掛かり過ぎます」
「ではどうするの?」
そのアリシアの質問にエルはニコっと微笑んで返す。
「貴族から武器を拝借します」
「でもさぁ、そんな貴族なんていないと思うんだけど。そもそも妖魔兵なんて貴族からは忌み嫌われてるしさー」
「正確に言えば、貴族から武器を奪うんですよ」
「「「「はぁーー!?」」」」
異口同音に何人かが反応した。主に薔薇の花のメンバーだが、これにはアニーも驚いているだようだ。詳細については後で詳しく話すということで、それ以上の進展はなかった。
それよりもまずやらなければならないことは、リアの妖魔兵の増強とアリシアの戦力強化だ。強化出来るのであればより強力な妖魔を加えたい。次の日、俺たちは早速ブネ山脈に行って妖魔兵を招集した後は、アリシアの妖魔兵の契約を切ってオークと遭遇した北西の森に向かった。
到着してからは、遭遇するオークをひたすら殴り倒しては印を刻んでいく日々。妖魔兵の数を増やしながら俺たちは森の中を奥へ奥へと進んで行った。森の奥に進んで行くとオークの頭蓋骨で飾られた門があり、そのなかには集落がある。家のひとつひとつは粗末なもんだが、奥にひと際立派な石造りの城?みたいなのがあった。
「感動です、ついに見つけましたね。オークの集落です」
エルが興奮気味に言ってるが、ハッキリ言って感動なんか一ミリも込み上げてこない。むしろ異臭で胃から何かが込み上げて来そうだ。
「くっさー、オークって何食べてるのよ」
「一応料理とかするみたいですが、片づけるって習慣はないみたいですね」
「アニー、取り敢えずなんかあまりに臭いやつは片っ端からクリーンかけてくれないか?」
アニーは鼻をつまみながら涙目で頷いた。
「ちょ、ちょっと待って!ほんとにこんな中に攻め入るの?私入ったらゲロ吐くわー」
シャミルの一言でアリシアもレオも涙目で頷いてる。
「あの、出来れば私も入りたくないの」
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