奴隷傭兵、戦力UPを図る4
「何も聞いてないのか?格上の傭兵団とデュエルしたんだ。勝利すれば当然ランクもあがる」
「つまりAランクの奴らと戦って勝てば俺らもAランクになるってことか?」
「そうはならん。それやって上がるのはCランクまでだ。それ以上上がるには戦場での活躍が必須だな」
つまり、これ以上デュエルをやってランクを上げるってことは使えないということか。だが、戦力UPと同時にランクもCまで上げられたならデカい。しかし、Bランクに上がるのはシャミルたちでも苦労していた。こっからは一筋縄ではいかないかもしれない。
「なぁ、Bランクに上がるにはどうすれば一番近道なんだ?」
「なんだよ、Cランクに上がったばかりでもうランクUPの心配か?」
「そうじゃねぇが、なるべく早く上がりてぇんだ」
アリシアと一瞬目が合ったが、アリシアの視線はすぐにリアに向いた。
「そうだな、色んなルートはあるが・・・・・・やはり単独での攻略だろうな」
「単独攻略に任命されるにはどんな条件が必要なんだ?」
「部隊の強さはもちろんだが、やはりなんといっても数だろう。三千は欲しいところだ」
三千か・・・・・・。アリシアがリアを欲しがった理由がよくわかる。妖魔兵の数三百だけでは圧倒的に足りない。かといって、安易に人を雇えば統率が取れるかどうかもわからない上に戦果が上がらなければ経費だけが膨らんでいく。かなり難しいところだろうな。それまで考え込んでいたエルがガリスに話しかけた。
「先ほどの参戦の話ですが今回はやめておきます。少しやりたいことがあるので」
「そうか。まぁ、気が変わったらいつでも言ってくれ」
エルは俺とガリスの会話の間ずっと何かを考えているようだった。その日は傭兵ギルドから帰って宿を取る。その後の飯時にエルが断ったことを話題に挙げたのはシャミルだった。
「あのさぁ、なんであの時ガリスの話を断ったんだい?ウチらを加えて以前より戦力は確実にUPしてる思うんだけどー」
「それは私も疑問に思ってたわ。バーン、私は団長のあなたが突っ込むと思ってたのだけれど?」
アリシアまで参戦してきて、何故か俺に飛び火してくる。
「俺は確かに団長やってるが、戦略決めんのはコイツだ。俺はコイツが決めることなら文句は言わないことにしてんだ」
「バーンが団長、エルが軍師でこのチームはうまく回ってるのよ」
「私はバーン好きなの、だから団長はバーンがいいの」
アニーとリアがおかしなフォローを入れてくれたが、一応俺の立場を明確にしておく必要があるだろう。
「で、どうして断った?」
俺の質問にアリシアがやれやれといった感じの仕草をする。その俺の質問にエルはクスリと笑いながら答えた。
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