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奴隷傭兵、戦力UPを図る1

「あの、アリシアさんて凄い調教師なの?」  


 エルの話が終盤に差し掛かった時、それまで大人しく聞いていたリアが突然アリシアに疑問をぶつけた。


「え?いや、私なんかリアちゃんに比べたら全然よ。でもどうして?」


「うーん、なんかアリシアさんの妖魔兵ってとっても強かったの。リアの子たちじゃ

歯が立たなかったのー」


 それは俺も疑問に思ってたことだ。彼女なりに気にしていたんだな。


「ああ、これね。実はスキルなの」


「やはり・・・・・・」


 エルが反応する。コイツは気付いていたようだ。


「どんなスキルなのー?」


「ええっと、やってみせたほうが早いかしら」


 彼女はそう言うと、一組の妖魔兵を戦わせ始めた。最初は全くの互角だったが、彼女が一方に向けて手をかざすと片方の妖魔だけが薄っすらと一瞬光り、動きがよくなる。それからは相手を圧倒し、一方的な展開になったところで彼女は止めた。


「どうかしら?」


「すごいの!どうやってやってるの?」


「ごめんなさい、これは私固有のスキルなの」


「アリシアさん、すごいの!」


 リアがアリシアをべた褒めだ。彼女のスキルは妖魔兵を強化出来るってことだろう。どうりでリアの妖魔兵が格上にも関わらず苦戦した理由がわかった。


「そんなことないわよ。私は調教師としての適正がDしかないのよ。だから、リアちゃんみたいにたくさんの妖魔兵を扱うことが出来ないからいつも苦労してるの」


「まぁ、そうは言ってもウチの主戦力はアリシアちゃんよ。彼女がいなかったらウチらCランクには上がれなかったからねぇ」


 シャミルが言うのはもっともだ。最初から小細工抜きで突っ込んで来られたら、勝負はどっちに転んでたかわからん。妖魔兵を強化出来るなんてことはエルでも見抜けなかっただろうしな。


「なぁ、その強化ってのは人間にも出来るのか?」


「いえ、自分も含めて出来ないわ。私が扱う妖魔だけよ。だからこそ、リアちゃんみたいな調教師に加わってもらいたかったのだけれど」


「強化はリアの妖魔兵にも出来るのですか?」


 今度は横で聞いていたエルが質問をする。


「それも多分無理ね。私だとリアちゃんの妖魔は契約外になっちゃうし・・・・・・。それにしてもワーウルフやジェネラルオークまでいたのはビックリだわ」


「バーンのおかげです」


「狂戦士ならなんでもアリね」


 エルのその一言で全員納得したようだった。


 それから彼女らは適正の開示をしてくれた。まずレオだが、やはりレオは騎士の適正を持っている。騎士の適正度はSで極めて高い。それからシャミルは弓の適正があり、適正度はA+だそうだ。


いつも拙書を読んで頂きありがとうございます。


☆、ブックマークして頂けたら喜びます。


今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

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