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奴隷傭兵、オークと会敵する

「バーン!頼めますか?」


「りょーかい!」


 俺はひとり左へ迂回しながら走り抜けると一気に狂戦士化して咆哮する。俺の方に注意を向けてあいつらを妖魔兵に合流させるのが俺の仕事だ。合流すればエルのことだ、後はなんとかやってくれるだろう。


 俺の咆哮にオークの目が一斉にこっち向くのを感じる。無数の視線が突き刺さるような殺意と共に肌をビリビリさせるんだろうが、狂戦士化した俺には心地良いそよ風だ。むしろワクワクする。


 相手のオークは盾と槍、あるいは剣を持って兜、鎧も一式戦場から拾ってきたか奪ってきたもので武装してる。サイズ感なんぞバラバラだが、馬子にも衣裳ってやつか?それなりに様になってやがる。


 俺は大剣で躊躇なく斬り込んで行く。オーク兵は盾で俺の剣を防ごうとするが、狂戦士と化した一撃は岩をも粉砕する。盾は直撃した瞬間にひしゃげて腕の骨ごとへし折りながらめり込む。大剣の重量を乗せたまま腕をねじ切り、鎧の胸当てを粉砕しながら、圧し斬る。


 前衛にいたオーク兵は団子状にくっつきながら瞬く間に斬られながら吹き飛んでいった。この最初の一撃でオーク兵のヘイトは完全に俺に切り替わったようだ。怒りの雄叫びを上げながら俺に怒涛の勢いで突っ込んでくる。


 ホブゴブリンもオークも一撃で死ぬから強さの違いがいまひとつよくわからんが、たぶんオークのほうが強い。横目で確認したリアの妖魔兵であるホブゴブリンたちの数は二百前後にまで減っていた。


 さすがに全滅しなかったのはワーウルフのおかげだろうな。俺はさらにオークの群れに突っ込んで片っ端から斬り飛ばしていく。そうこうしているうちに、ようやくエルたちは妖魔兵たちと合流出来たようだ。エルは俺の動きに合わせて妖魔兵を配置し直し、守りを固めながら効率よくオークどもの動けるスペースを潰していく。


 いわゆる用兵術ってやつだろうが、さすがに卓越している。その成果が早速出始めたせいか、オーク同士がぶつかって身動きが取れないことが多くなってきた。そこをすかさず一網打尽にしていく。しばらく戦っているとエルが俺に向かって指を差しながら叫ぶ。


「バーン!向こうに指揮官がいます。あれを捕らえてください」


 エルの指差す方向を見ると小高いところに剣を持っているひと際デカいオークがいた。なるほど、あいつが指揮官か。俺が位置を確認するとタイミングよくワーウルフが咆哮する。


 オークたちがの注意が逸れた刹那、一気に俺はオークの群れを斬り裂きながら指揮官へと迫った。オークより格段に強いジェネラルオークって奴か?体格も装備も立派なもんだが・・・・・・。


いつも拙書を読んで頂きありがとうございます。


☆、ブックマークして頂けたら喜びます。


今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

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