奴隷傭兵、薔薇の花と出会う3
「どうもどうも♪ひょっとして噂の『ブラックシープ』さんですか?」
女にしては背の高い、妙にテンションの高い奴がニコニコしながら話しかけて来た。
「そうだが、俺たちになんか用か?」
「いやぁ、実は私たちも傭兵団やってまして。『薔薇の花』っていいます♪それで、私は団長やってるシャミルといいます、よろしくー」
ニコニコしてるが、目が笑ってない。というか、目が細くてキツネみたいな奴だ。
「それで、その傭兵団がいったい何の用だってんだ?」
「いやぁ、実は・・・・・・」
「待ってシャミル。そこからは私が話すわ」
割って入ったのは、団長のシャミルとは反対に背の低い魔法使いみたいな帽子を被った少女だ。
「私はアリシアといいます、調教師をやっているわ。実はそちらにも調教師の子がいると先程伺ったのだけど」
「調教師ですって!?」 「調教師なのー?」
アニーとリアが同時に反応する。それを見てアリシアは満足気にふたりを交互に見つめる。
「すみません、話が見えないのですが。どういうことなのでしょう?」
焦れたエルがアリシアに直球で質問をした。
「そうですね、順を追って説明します。私たちはこの三人で傭兵団を結成してから今までずっとこのメンバーでやって来たんです」
「ということは、全員適正を知ってるということですね?」
エルの鋭い指摘にアリシアは一瞬たじろいだ。そりゃそうだろう、まさか元軍師とは誰も思わないだろうしな。
「ど、どうしてそれを・・・・・・?」
「簡単な推測です。いくら調教師がいると言っても、調教師だけでどうこうなりません。三人でメンバーも増やさずやって来れたという事は、三人とも適正を知っていると考えるのは必然ですからね」
エルの説明を聞いてアリシアは目をぱちくりしながらもなんとか納得したようだった。
「な、なるほど・・・・・・。それで、なんとかCランクまでは昇格したんだけど、問題はその後全く上がらなくなってしまったの。それで仲間を探しているのよ」
それを聞いてエルの顔がパッと明るくなる。
「そういう話ならありがたいです。実は僕たちも仲間を探していたので」
「いえ、私が欲しいのは調教師だけ。私たちに足りないのは使役出来る妖魔の数なの。要するに戦で活躍するにはどこかの大きな傭兵団に組み込まれたくないってことで」
いきなり来て何わけわかんねーこと言ってんだコイツは。一言ガツンと言ってやらんとわからんようだな。
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