表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
奴隷傭兵、TS軍師に出会って成り上がる  作者: たぬころまんじゅう


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

59/102

奴隷傭兵、仇討ちする5

「い、言ったぞ。もういいだろ?」


「ああ、俺はな。ロラン!見つけたぜ、こいつがフィルをやったひとりだ」


 その言葉にバオは目を見開く。


「ちくしょう!クソガキっ、騙しやがったな」


「おまえ・・・・・・おまえがフィルを!!」


「やめ、やめろぉぉぉぉぉ!!!」


 バーンの一言に気付いたロランや『田園の騎士』たちの怒りの矛先は一気にバオに向かう。その怒涛の怒りはその場の傭兵たちの剣や槍によるめった刺しという形で表された。


 こうして第二陣が戻らないまま、グレッグ率いる第三陣が突撃を開始する。これにより現場は混乱に陥った。バオを討たれて逃げ帰ろうとする第二陣と突撃しようとする第三陣がぶつかり合ってしまったのだ。


 そして、その混乱は弓部隊の恰好の餌食となる。バタバタと混乱した兵士が倒れる一方で、結果的に寿司詰め状態のようなまま無理矢理突撃が敢行された。歩兵部隊まで辿り着くものの、混乱してる状態では動けるスペースすら取れない。グレッグはそのままワーウルフの爪に引き裂かれ、ひっそりと死んでいた。


 第三陣の統制が取れてないことに気付いたブノワールは、一旦第三陣を引き上げさせる。この時点でブノワールは副団長のバオとグレッグを失い、傭兵団の半数を失っていた。


 本来であれば、これだけの被害が出れば退くのが常道である。しかし、ブノワールの頭は冷静さより、屈辱と怒りが遥かに勝っていた。


「このままおめおめと引き下がれるかってんだ!おい、盾持ってる奴を前面に集めろ。矢を防ぎながら行くぞ」


 こうしてブノワール自らも盾を構えて最後の第四陣が突撃を始めた。弓部隊は盾を構えた第四陣に対して矢を射るも、盾に弾き返されてしまう。それを見て思わずブノワールから笑いが漏れた。


「最初からこうしてりゃ良かったんだ。これで弓なんぞ怖かぁねぇぜ」


 それを見てエルが声を上げる。


「バーン!弓隊に弓を射るのを止めさせてください!」


 それを聞いてバーンはすぐに弓隊に命令して待機状態にさせる。ブノワールはほくそ笑みながら前進する。その様子をじっと見ていたエルは再びバーンに指示を出した。


「敵兵が限界まで近づいて来るのを待ってください。そうしたら、左翼、中央、右翼に配置してある弓部隊から同時に矢を射てください」


「なるほど、わかった!」


 バーンは敵をギリギリまで引き付けると一斉に矢を射るよう弓隊に合図を出した。盾を構えた前衛部隊は正面の矢は受けることが出来たが、それぞれ△の形にせり出している弓部隊である。


 左右同時の角度から矢で狙われるとブノワール前衛部隊の盾では防ぎきれなくなってしまった。さらに、これだけの至近距離だともはやプレートアーマーも役に立たない。前衛の盾部隊があっという間に倒されると、後方の傭兵部隊の装備では成す術もなくバタバタと倒されてしまった。


「だ、団長・・・・・・!」


「ンの野郎がぁあああああああ!!」


 激高したブノワールだが、こうなるとブノワールの選択肢は限られて来る。すなわち多大な損害を出しながら逃げるか、相打ち覚悟で突撃するかである。ここでブノワールは迷うことなく前者を選んだ。ここ一番で命をかけることは、傭兵団の彼にはあり得ない選択肢だったからだ。


いつも拙書を読んで頂きありがとうございます。


☆、ブックマークして頂けたら喜びます。


今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ