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奴隷傭兵、ギルドに登録する

「なるほど、そうだったのですね。わかりました、リザさまにもお伝えしておきます。このたびは大変助かりました、感謝申し上げます」


 そこで、リザの配下であるロクサーヌとは別れた。


「エル、あれで良かったのか?」


「僕らが次期ミラールの領主と間接的にも繋がりが出来たのは、ランクを上げるよりよっぽど効果が高かったかもしれないですよ」


 時期ってことは、リザはまだミラールの領主ってことじゃないってことか。


「まっ、おまえが良けりゃ俺は文句ねぇよ。元々こうやって利益を出せてるのはおまえのお陰だしな」


「それよりお腹すいたよぉ。どっかで何か食べようよ」


 アニーが会話を遮ったのをきっかけに適当な店で昼食を取り、午後からは早速こちらの州都の傭兵ギルドに登録することにした。傭兵ギルドは一度登録すれば、どこの支部でも参加出来る。


 だが、参戦希望をその地域で出しておかないと通達が来ないシステムになっている。どこの街でも参加希望は出せるが、一番情報が集まるのは州都なので、州都で登録する。


「ここの傭兵ギルドは・・・・・・こっちか」


 看板を頼りにエルがどんどん進んで行く。暇な時間にちょこちょこ覚え始めたお陰で少しは俺も読めるようになってきた。辿り着くと、ひと際大きな建物が見えてくる。扉のなかに入ると、人でごった返してした。窓口にギルドカードを提示して人数と適正を知ってる者はそれも伝える。


「『ブラックシープ』さんですね。人数はどのくらいになりますか?」


「人数はここにいる四人と妖魔兵が七百五十前後です」


 受付嬢は目をぱちくりして絶句していた。それもそうだろう、こんなガキばかりに加えて妖魔兵だ。滅茶苦茶な取り合わせだろうからな。


「よ、妖魔兵、ですか。すると、このなかに調教師の方がいらっしゃるんですか?」


「あ、はい。私なのー」


 このメンバーのなかでは一番小さいリナが手を挙げる。


「え?あー、はい。ええと、それでは適正を持ってる方はこのお嬢さんだけでよろしいですか?」


「いえ、僕たち全員が適正持ちです」


 エルがそう言うと、受付嬢は五秒間ほど固まっていた。そりゃそうだよなぁ・・・・・・。適正持ちが傭兵やってること自体おかしい話だしな。彼女はなんとか平静を取り戻して業務を再開する。


「す、すみません。あまりにも驚いてしまって。そ、それでは適正の内容を教えてください」


「僕は治癒士です。後ろにいる彼女は魔術師、そして彼は狂戦士です」


いつも拙書を読んで頂きありがとうございます。


☆、ブックマークして頂けたら喜びます。


今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

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