奴隷傭兵、最後の戦い2
「コイツ・・・・・・例のやつか。なんてデカさだ・・・・・・」
キングオークが落下して地面に突き刺さってる棍棒を引っこ抜くだけで、大地が揺れる。
「ここでコイツを倒せば終わりだ」
ミレーヌは握りしめた小石をキングオークに向かって投げる。巨大化した小石がキングオークに向かうが、棍棒の一振りでバラバラに破壊された。一筋縄じゃいかないか。
それならこれならどうだ?今度はミレーヌは袋の中から小石をまとめて取ると次々と小石をキングオークに連続で投げる。巨岩が連続でキングオークに向かって飛んで行く。キングオークは雄叫びを上げると凄まじい振りで棍棒を振り回し、正確に岩石を破壊していった。
十個、二十個、三十個を超えた辺りでミレーヌも疲弊し始めたが、それより前にキングオークの棍棒のほうがもたなかった。表面にヒビが入ると、亀裂となって広がっていき遂には根本が折れてしまった。
「フハハ!私の勝ちだブタ野郎!」
さらに投げ続けるミレーヌの巨岩をキングオークは素手で破壊したが、それも三つが限界だった。皮膚は裂け、四つ目の岩石をもろに食らうとそのまま倒れてしまった。
「これでとどめだっ!」
ミレーヌは全力で投げた岩石は倒れたキングオークに向かって直撃する直前で真っ二つに割れた。
「バーン!」
エルが叫んだ。
「バーンが来てくれたの!」
「バーン!」
「待たせたな!」
なんだ!?何が起こった!?岩が真っ二つになった?なんだあの男は?
「遅れて悪かったなブタキング」
「ブタキングって・・・・・・バーンたら、また変な名前つけてるの!」
「ハハハ、バーンらしいですね」
キングオークは岩を押しのけると、バーンにかしずいた。
「嘘!?いくら妖魔兵とはいえ、キングオークが自らの意志で人にかしずくなんて・・・・・・」
「バーンは不思議な人なの」
「名前はブタキングでも良いってことですかね?」
エルの感想にリアとアリシアが声を上げて笑う。
「てめぇだな。この傭兵団の団長ってのは?」
「何かの間違いだ、貴様如きただの人間にあの岩が斬れるわけがない。ここで貴様も死ねっ!」
ミレーヌの全力で放った巨岩はバーンに真っすぐ飛んでいくと先程と同じように縦に真っ二つに斬られ、左右に割れた。次の瞬間、バーンが咆哮すると周囲の全妖魔兵がバーンの咆哮に答えるように雄叫びを上げる。次の瞬間、バーンの身体中から蒸気が上がった。
「なんだ、いったいなんだコイツ!?人間なのか?」
ミレーヌはキングオークに投げたように次から次へと巨岩を投げまくった。全てバーンの直前で真っ二つに斬られる。バーンは笑みを浮かべながら一歩ずつ近づいて来ていた。
いつも拙書を読んで頂きありがとうございます。
☆、ブックマークして頂けたら喜びます。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。




