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元アラフォーの俺、公爵家嫡男に転生する~何故かいつの間にかハーレムに~  作者: おとら@9シリーズ商業化


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校外学習11

 先程までの緩やかな空気が一変して、緊張状態になる。


 辺りの兵士たちが慌ただしく動き、生徒達に動揺が走る。


 そんな中、俺の頭の中ではこの先《《どう動くかが自動で行われていた》》。


 多分、面倒なことになるとわかっていても。


 それが、曲がりなりにも王族として生を受けた《《アレク》》の役目だと思うから。


「セレナ! トール! 俺達も出るぞ! 幸い、俺達はそこまで疲れていない」


「ええっ! もちろんだわっ!」


「へっ、その言葉を待ってたぜ」


 すると、メルルが俺の前に出る。


「ぼ、僕も連れっててください!」


「いや、ダメだ。メルルに何かあったら、それこそ国際問題になるよ。むしろ、一番奥にいて欲しいくらいだ」


「でも、アレク君だって……」


「俺には代わりはいる。何より、俺はこの国の王族だ。民が危険に晒されているならば、戦うのも仕事の一つだと思う」


「で、でも……! 僕だって、アレク君達大事です!」


 俺が言い返そうとすると、ふとトールが肩に触れる。

 その目は、落ち着けと言っていた。


「まあまあ、良いんじゃね? どうせ、この感じだと勝手に来ちゃうぜ」


「……それはそうだけどさ」


「私達と一緒にいればいいじゃない。その代わり、無茶はダメよ?」


「はいっ!」


 ここで考えてる時間が勿体無いか。

 まったく、シリアスは苦手なんだけどなぁ。

 仕方ない、やるとしますか。


「……わかったよ、一緒に行こう」


「あ、ありがとうございます!」


「というか、多分俺達も怒られるだろうし」


「ははっ! 間違いないなっ!」


「確かにそうね。でも、じっとしてなんかいられないわ。私だって、この国の王女なのだから」


「んじゃ、みんなで怒られに行くとしますか」


 三人が頷き、俺達はノイス先生が向かった方向に行く。

 すると、そこには化け物の群れがいて、兵士達と戦闘を繰り広げている。

 なるほど……妖魔というのは、俺の知識で言うところの魔物のことだったのか。

 そこにはゴブリンやオークとしか思えない生き物がいた。


「皆さん!? 何をしに!?」


「決まっています、戦うためですよ」


「何を……早く下がってください。これは、私達の責任です」


「そもそも、先生方に死なれたら次は俺達の番ですし。だったら、こっちの方が効率は良くないですか?」


「そうすっよ。このまま、ここで見てるくらいなら戦った方がマシですね」


「そうですわ!」


「はいっ!」


「それはそうですが……ふふ」


 こんな状況だというのに、ノイス先生が穏やかに笑っている。


「えっ、えっと?」


「いえ、すみません……若き日のシグルドと私達を思い出しました。そういえば、あの時もシグルドが命令違反をして……血は争えないということですか」


「そんなことが?」


「ええ、もう忘れかけていた記憶です。校外学習中に妖魔の群れが襲ってきまして、私とシグルドは共に戦場を駆け抜けたのです。今思えば、あれが初陣でしたか……いやはや、歳はとりたくないものですなぁ」


「……それで、俺達は何をすれば良いですか? 邪魔だけはしたくないので、指示には従うつもりです」


「助かります。では、あの数の多いゴブリン共をお願いできますか? 一匹一匹は大したことはありませんが、油断だけはしないでください……特に女性の方は」


 そうだった、例に漏れず奴らは他種族の雌を苗床とする。

 エルフだろうが竜人だろうが人族だろうと関係ない。

 そして、男は食糧として扱われることに。

 それもあり、奴らは人類の敵と呼ばれている。


「わかりました。セレナとメルルは俺が守ります」


「「ふえっ!?」」


「ククク、大きく出たな。んじゃ、俺はお前を守るとするか。それが、俺の役目だろ」


「トール……だが、死ぬんじゃないぞ?」


「そっちこそな」


「お喋りはそこまでですな。撃ち漏らした妖魔が、こちらに来ます」


 その言葉に俺達は、気を引き締めて武器を構えるのだった。






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