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元アラフォーの俺、公爵家嫡男に転生する~何故かいつの間にかハーレムに~  作者: おとら@9シリーズ商業化


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校外学習6

結局、お祭り騒ぎになり、生徒や先生達もはしゃいでいる。

もちろん、護衛や見回りの兵士さんがいるからできることだ。

なので話あった結果、砦の中の兵士や、外で見回りをしている方々にも配ることにした。

外の方にはトールとメルルが、砦の中は俺とセレナが担当する。


「アレク、どうするの? 一人一人に配っていく?」


「うーん、相手によっては気を使うしね」


「まあ、私達は王族ですし」


「責任者の方に言うのが一番……あれかな?」


トレイを持って砦に入ってきた俺たちを、兵士の方々が遠巻きに見ていたが……。

その奥から、騎士服を着た男性が駆けてくる。


「こ、これは! アレク様にセレナ様! 如何なさいましたか?」


「お疲れ様です。お仕事中に申し訳ないですが、貴方が隊長さんですかね?」


「 はっ! 私が部隊長を務めているイアンと申します!」


「イアンさんですね。えっと、食事が余ったので、皆さんもどうかなと思いまして。短い間ですが、お世話になりますから」


「わ、我々にですか? しかし、我々は仕事で……」


すると、周りにいた方々がざわざわする。


「あれって、さっきの美味そうなやつ?」


「ここからでも良い匂いがしたよな……」


「腹減ったよなぁ」


そんな声が漏れてくる。


「お、お前たち! 申し訳ありません!」


「いえいえ、お気になさらずに。とりあえず、食べきれないので食べてくれると助かります」


「……そ、そういうことでしたら……お前達! アレク様とセレナ様が自らが作った食事を分けてくれるそうだ!」


「「「ウォォォォ!」」」


「ふぅー! やったぜ!」


「アルカディア王国万歳!」


「アレク様! セレナ様! ありがとうございます!」


……ありゃ、予想以上に盛り上がってる。

みんな、そんなにお腹を空かしてたのかな?


「もしかして、支給が足りてないのですか? もしそうなら、我々の方から国に……」


「い、いえ! それは問題ありません! ただ、クレイジーボアを食べられるのは珍しいのです。特に親子連れとなると、見つけるのも一苦労ですから」


「あっ、なるほど。実は、獣人の留学生であるメルルが見つけてくれたんです」


「そういうことでしたか……これは認識を改める必要がありそうですね」


「ええ、そうしてくれると嬉しいです。彼女は良い子ですから。では、後はお願いします。我々がいると、気を使うでしょうから」


「わかりました。それに、ご配慮に感謝いたします」


俺とセレナはトレイを渡し、砦から出て行く。

そこでふと気になったことを聞くことにした。


「おい、随分と静かだったな?」


「へっ? わ、私?」


「お前以外に誰がいるんだよ?


「い、いや、アレクがきちんとしてるから……つい、その……かっこ」


「柄じゃないってか?」


「そ、そうよ! 急にどうしたのよ? 言い出しっぺも貴方じゃない。貴方のことだから、人気取りのためとかじゃないだろうし」


確かに今回のことは、俺から提案をした。

ふと、前世の出来事を思い出したからだ。

自分が社畜だった頃、上司の方が差し入れをしてくれた時嬉しかったなと。

会社自体はクソだったけど、それだけはいい思い出として残ってる。


「まあ、今更人気取りしても仕方ないし。別に大したことじゃないさ。こうしておけば、きちんと仕事もしてくれるだろうし。あっちも得して、こっちも得……良いことづくめだろ? それに、彼らのおかげで俺たちは校外学習ができる訳だし」


「それはそうね。ほんと、最近のアンタはわからないわ」


「はは……あっ、そういや頼みがある」


ちょうど二人きりだし、早めに言わないと断り辛くなってしまう。

今ならまだ、お互いに誘われてないはず。


「何よ?」


「明日のダンス、お前を誘っても良いか?」


「……ふぇ!? そ、それって……」


「そうした方がお前も都合が良いだろう? ……なんで拳を振り上げてる? お、おい、待て——イテェ!?」


顔を真っ赤にしたセレナに肩パンされる!


「……もう! アレクの馬鹿! そっちもきちんとしなさいよっ!」


「ど、どういうことだってばよ!?」


「知らない!」


「お、おい! ダンスの件は……」


「そ、それは……良いわよ、踊ってあげるわ」


そう言い、俺を置いて走り去る。


「ったく、相変わらず変な奴だな」


まあ、いいか……これで、ひとまずミッションクリアだ。







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