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元アラフォーの俺、公爵家嫡男に転生する~何故かいつの間にかハーレムに~  作者: おとら@9シリーズ商業化


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襲撃?

メルルと遊んだ次の日の朝、今度こそ俺は二度寝して惰眠を貪る。


昨日は早起きしちゃったし、色々とあって疲れた。


外に買い物行ったり、家に帰ってからはマリアがはしゃいだり。


まあ、楽しそうだったから良いんだけどね。


ただ、今日くらいはのんびりしたいところである。


「ふぁ……二度寝最高……お布団の中には幸せが詰まっている」


「ご主人様、まだ寝てるのですか?」


「カエラか……まだお昼の時間には早くない?」


「お昼まで寝るつもりですか? まあ、昨日は頑張りましたからいいでしょう」


「そうそう、たまにはダラダラしないと……ん?」


その時、何やら悪寒を感じた。

次の瞬間、ドタドタと音がする。


「……これは」


「私は失礼します!」


「ま、待て! 主人を置いて逃げるのか!?」


「はい! 私も命は惜しいので!」


「ええいっ! 死ねばもろともよっ!」


窓から逃げようとするカエラの下半身に抱きつき、なんとか引き留めようとする。

犠牲者は二人いた方がマシだっ!


「ちょっ!? ど、どこを触って……というか、どこに顔を埋めているんですか!?」


「イタっ!?」


「も、もう! こんな時に限って! ……あっ、それでは!」


俺をど突いた後、カエラが窓から出て行った。

くそっ、逃げられてしまったか。

しかし、思わずお尻に顔を埋めてしまったが……うむ、中々善き。


「全く、主人を置いて逃げ出すとは何事だ」


「本当に何事じゃろうなぁ……こんな時間まで寝てて、メイドの尻に顔を埋めているとは」


「……そのしがれた声は……」


「誰がしがれた声じゃ。全く、相変わらずだのう」


ギギギと壊れた機械のように俺が振り向くと……。

そこには筋肉隆々とした、逞しい偉丈夫が立っていた。

身長百八十センチ超えで、俺とは正反対の男らしい顔つき。

前の世界でいうと、長髪でロマンスグレーのイケオジって感じだ。


「こ、これは父上、早いお帰りで。どんなに急いでも、予定では夕方とお聞きしてましたが……」


「うむ、その予定じゃった。しかし、可愛い娘に会うために寝ずに走ってきたからのう」


そう言い、自前の豊かな髭を撫でる。

相変わらずの親バカ……いや、娘バカぶりだ。

うちの親父は遅くに結婚したから、もう還暦を迎えている。

故に、愛情もひとしきり強いのだろう……娘には。


「ば、化け物め……」


「むっ? 親に向かって化け物とはなんじゃ! これは久々に鍛錬が必要か!」


「やってられるかっ!」


すぐさま、カエラが出て行った窓から飛び降りる!

脚に気を送り、綺麗に着地したら門の方に向かって駆け出す!


「ほほう! 良い動きじゃ!」


「けげっ!?」


すぐ後ろにいて、俺を追ってきている!

しかも……すでに剣を構えてやがる!


「くははっ! ほれほれ!」


「ず、ずるい! こっちは寝起きで素手なのに!」


「ご主人様! これを!」


すると、先に降りていたカエラが鞘に入った剣をぶん投げてくる。

走りながら、それを空中でキャッチする。


「ありがとう! ただ、できれば助けて欲しいんだけど!?」


「ヨヨヨ、病弱な私にはとても……」


「どこが!? さっき窓から飛び降りたくせに!」


すると、後ろから剣気がほとばしる。

……あっ、まずいこと言っちゃた。


「貴様ぁぁぁ!! か弱気乙女に助けを求めるとは何事だ! そこに居直れい!」


「くっ!?」


後ろを振り返ると剣を抜いた親父がいたので、咄嗟に剣を抜いて合わせる。

そのまま重心を低くして受け流し、そこから思い切り打ち上げ相手を押しのける!

これが身長が低くても、でかい相手に打ち勝つ方法だ。

伊達に記憶は取り戻してねえぜ! ……死んだけど、あの世は見てないけどね!

これがわかったら、貴方は昭和生まれです!


「むっ!? ワシの一撃を押し返しただと?」


「ちっ! やってられるか!」


そのまま飛び上がり、壁の塀を乗り越えて街の中に出る。

当然、その後を親父が追ってくる。


「がははっ! やるではないかっ!」


「もう追ってこないでぇぇ! そもそも、なんで追っかけられてるの!? 俺が何をしたっていうんだ!」


「何をいうか! セレナ様に婚約解消されおって! それならまだしも、その次は留学生であるメルル殿をタラし込んでいるとか! ダラダラするのは良いが、女心を弄ぶのは許さん!」


「なんの話!?」


「都市に入る時に聞いたわ! 昨日の夕方、お主がメルル殿と仲良くデートしていたと!」


「……ご、誤解だっ!」


「問答無用!」


「話を聞けやクソジジイィィ!?」


そのまま都市の中を逃げ回っていると、噴水広場に到着する。

そこには屋台や休憩所があり、人々が談笑していた。

それらが一斉にこちらを向き、ニヤニヤし始める。


「あらあら、久々に見たわ」


「こりゃ、店じまいの準備をするかね」


「おっ! シグルド様だっ!」


「ふぅー! やれやれ!」


みんなが阿吽の呼吸で広場の真ん中に空間を作る。

そして、親父と剣をぶつけ合っているのを楽しそうに眺めている。

これは親父が帰ってくると恒例行事なので、皆がお祭りだとか思ってそう。


「ははっ! 楽しくなってきたわい!」


「楽しくないしっ! みんな! 見てないで止めてよぉ〜!!」


「「「「無理無理」」」」


「薄情者達めえぇぇ!!」


その後、俺は噴水広場にて親父にボコボコにされるのだった。


……どうしてこうなったァァァァ!








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