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元アラフォーの俺、公爵家嫡男に転生する~何故かいつの間にかハーレムに~  作者: おとら@9シリーズ商業化


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夕暮れ

無事に服を買った後は、マリアがメルルを連れまわして街を散策する。


俺とカエラは、それを眺めつつ、後を追っていき……時間が過ぎていく。


そして、日が暮れてくると……。


「えっと、次は……コホッ、コホッ」


「へ、平気ですか!?」


……この辺が限界かな。

マリアは身体が弱いので、長時間外に出るのは厳しい。


「マリア、帰ろう」


「い、いえ、まだ案内したいところが……」


「ぼ、僕なら平気ですから」


……ふむ、随分と気を許してるな。

やはり、自分を特別視しない相手は良いよね。

その気持ちは、俺にも痛いほどわかる。

そうなると、俺がマリアのためにできることは……。


「メルル、良かったらまた来てくれるか?」


「……ふぇ?」


「いや、無理にとは言わないが……マリアが喜ぶかと思ってな」


「ぼ、僕でよければ!」


「ほんとですの? ……わぁーい!」


「こら、あんまりはしゃぐと倒れるぞ」


俺は、はしゃぐマリアを優しく抱きかかえる。


「お、お兄様!?」


「良いだろ、たまには兄らしいことをさせてくれ」


「……お兄様は、いつだって兄らしいですよ?」


「そうかい」


「知ってるんですよ? お家から出れない私のために、お兄様が家にいることは……」


「ふっ、そいつは買い被りすぎたな。俺は、ダラダラしたいだけさ」


「……それでも良いんです……私は嬉しかったので……すぅ」


そう言い、眠りに着く。

どうやら、安心したらしい。

俺は起こさぬように、静かに馬車に乗せる。


「カエラ、マリアを頼む。俺はメルルを送ってくるから」


「かしこまりました。それでは、お嬢様はお任せを」


「わ、悪いですよ! 僕、一人で帰れますから!」


「おいおい、俺達と会った原因を忘れたのか?」


「……そういえば、僕は迷子でした」


……うむ、やはり放ってはいけない気がする。

天然ドジっ子というのは存在したらしい。


「何より、日が暮れてきてる。こんな中、女の子を一人で返すわけにはいかない」


「……ふえっ!? お、女の子扱い……」


「いや、どっからどう見たって女の子じゃん。それに、何かあったら国際問題になっちゃうし」


「……じゃあ、よろしくお願いします。カエラさんも、今日はありがとうございました」


「いえいえ。ご主人様、送り狼にならないでくださいね?」


「ならないよっ! というか、俺が国際問題じゃん!」


「送り狼ですか……?」


「はいはい、気にしない。さあ、門限があるはずだし早く帰ろう」


俺はメルルの背を押して、学校へと向かう。

そして夕暮れの中、二人で並んで歩く。


「今日は、本当にありがとうございました」


「いやいや、こちらこそ。マリアと遊んでくれてありがとう。少し特殊で、中々対等な立場の友達がいなくてね」


「僕で良かったら、いつでも遊びに行きます」


「ありがとう。じゃあ、マリアに伝えとくよ」


「はい! それにしても……ほんとに凄いところですね」


「うん?」


「人も多いし、こんなに建物がいっぱいです」


「まあ、無理もないよね」


見渡す限り、西洋風の家がびっしりと並んでいる。

道も多く、俺自身も王都全体を把握はしてない。

散策するだけでも、数日を要するだろう。


「ここに向かってくるまでの道は、そうでもなかったのに」


「ここは一番都会だしね。メルルが通ってきた関所付近は田舎だから、そこまで発展はしてないかな。何より、獣人族やエルフ族を刺激したくないし」


彼らは自然を大事にしている。

無駄に領地を広げたり、森や自然を壊す人族は嫌いだろう。

ゆえに、その付近は開発しないようになっている。


「そうですね。人族は野蛮だと教わってきました。でも、そんなことはなかったです。確かに変な目で見られたりしますけど……アレク君達は優しいです。それがわかっただけでも、この国に来て良かったです」


「まあ、獣人だろうが人族だろうが、結局は人それぞれだと思うけどね。悪い人もいるし、良い人もいるかな」


「それは……そうですね」


「ただ、何も知らずに悪く言うのは違うと思ってる。だから、メルルにも俺達のことを知って欲しいし……逆に、メルル達のことを教えて欲しい。その上で分かり合えないことがあったら、話をすれば良いだけさ」


「はいっ、こちらこそよろしくです!」


別に無理に仲良くする必要もないし、理解することもない。


ただ、お互いに線引きをして割り切れば良い。


……いやいや、何を小難しいことを考えているんだか。


そういうのは、王位を継ぐ王太子に任せておけば良いね。

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