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元アラフォーの俺、公爵家嫡男に転生する~何故かいつの間にかハーレムに~  作者: おとら@9シリーズ商業化


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青春

 ……いやいや、たまたまだろ。


 もう少し身体を意識して、リラックスしてやろう。


「むぅ〜!! もう一回!」


「ああ、いいぞ」


 再び、打球が来るので意識的に打ち返す!

 あれ? さっきより、早く打ち返しちゃったぞ?


「ラ、ライジングショット!?」


「あっ、そういうやつだっけ?」


 確か、相手の玉がこっちのコートに入った瞬間に返す技だったかな?

 よくテニスの王子○とかで見た気がする。

 まあ、俺はある意味で王子だから間違ってないねっ! ……別に関係ないか。


「ず、ずるいわよっ! 何処かでこっそり練習してたんでしょ!」


「いや、そんなことしないし。というか、そんな暇があったら寝てるし」


「ぐぬぬっ……私は何年も練習してたのに……うぅー」


 あっ、まずい。

 そういえば、セレナはめちゃくちゃ負けず嫌いだった。

 幼い頃、よく勝負を仕掛けられたっけ。

 ……そういや、俺と遊んでくれたのはセレナくらいだったな。

 まだカエラもいなくて、トールも知り合ってない頃だ。

 物心ついた時には婚約者になって、男も女もない頃はよく遊んでいた。

 妹も生まれたばかりで……今思うと、セレナがいたから寂しくなかったのかもしれない。


「ったく、相変わらず負けず嫌いだなぁ」


「う、うるさいわねっ!」


「ほら、続きをやろうぜ。セレナの気がすむまでやるから」


「……ほんとに?」


「ああ、《《昔みたいにな》》」


「……うんっ!」


 そう言うと、子供みたいに笑う。

 その姿は、普通の可愛い女の子だった。




 その後、加減をしつつラリーをするが……。

 俺に余裕が出来たことで、違う意味で余裕がなくなりそう。


「ふふっ、どうしたの? 段々と精彩がなくなってない?」


「い、いやぁ……」


「やっぱり、体力不足だったんじゃない? これからは、練習しないと」


「……ハハ」


 確かに体力は、ほとんど残ってない。

 ただ、それ以上に困ることがある……おっぱいである。

 なまじ打ち返すのに余裕があるので、相手をよく見ることに。

 セレナが左右に動き打ち返すたびに、おっぱいが揺れる揺れる。

 当然、健全な十六歳男子の俺は……前屈みにならざるを得ない。


「よし——そこっ!」


「うおっ!? ……俺の負けだな」


「やったぁ! ようやく勝てたっ!」


「粘り勝ちってやつだな」


「ふふ、でも手加減しなかった?」


「いいや、手加減はしてない。それだけは嘘じゃない」


 事実、俺は嘘を言っていない。

 ただちょっと、おっぱいのせいで集中できなかっただけである。

 ちなみにそれを察してか、女子達は男子達をコートの近くから追い出していた。

 つまり見ていたのは俺だけ……あざます!


「そう? なら良いけど……」


「それより、久々に遊んだな。昔は、こうやって遊んでいたなー」


「さっきのセリフ……覚えてたんだ?」


「そりゃ、あんだけ相手をしてたらな……」


「でも、いつからかしなくなったじゃない」


 結局、その後の俺がダラダラしてたからか関係は拗れたが……。

 よくよく考えたら、セレナには恩があるんだよな。

 ……仕方ない、今の俺が礼を返すべきか。


「んじゃ、これからはたまに顔を出してみるかね。まあ、目の前にいる部長さんの許可があればだけど」


「そ、それって……?」


「あとは、メルル次第だけど。さて、俺は疲れたので休むわ」


「ちょっ!? ……もう」


 そんな言葉を背にして、メルルのもとに向かう。


「メルル、できそう?」


「はいっ! とっても楽しそうです!」


「それなら良かった。まあ、俺もたまにはやってみるから、良かったら部活に入るのも良いかもね」


「とりあえず、やってみますねっ」


 そう言い、ラケットを持って駆けていく。


「ご主人様、お疲れ様でした」


「ほんとだよ、こんなに動いたのはいつ以来だろ」


「ふふ、たまには良いんじゃないですか?」


「まあ……ね」


 俺は汚れるのも構わず、草むらの寝転ぶ。


 見上げる空は晴れ渡り、心地良い風が吹いている。


 うん、青春っぽい……こういうのも、たまには悪くないかもね。


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