表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元アラフォーの俺、公爵家嫡男に転生する~何故かいつの間にかハーレムに~  作者: おとら@9シリーズ商業化


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/68

ハーレム?

 余談だが、うちの学校は前の世界でいうところの大学に近い。


 教室の広さやスペース、学食しかり、部活動も多種多様だ。


 何より敷地面積が広く、学校の中に待合馬車があるくらいだ。


 大袈裟ではなく、小さな町くらいには広いかも。


 王都自体が広いのと、王都屈指の高等学園なので可能とされているのだろう。


「いやぁ〜相変わらず広いなぁ。こんなに広いと迷子になりそうだ」


「最初来た時、びっくりしちゃいました。案内人の人がいなかったら、絶対に迷子になってました……」


「アレクはともかく、メルルは仕方ないわね。この王都自体も、相当広いし」


 メルルが驚くのも無理はない。

 獣人国の広さは、うちの国の十分の一程度だ。

 正直言って、この王都だけで獣人の国がすっぽり収まるくらいだし。

 えっ? 俺はどうして迷子になるって? ……方向音痴だからです!

 前の世界でも曲がる道や、乗る電車を間違えていたなぁ。

 何も生まれ変わってまで方向音痴じゃなくても良いのに……とほほ。


「そうなんです。門から学校に行くのに、何時間もかかっちゃって。それに、寮から学校に行くのも大変で」


「あっ、メルルは寮生活なんだ?」


「はいっ、そうです。向こうにある建物で寮生活をして……るんですけど」


 すると、少しだけ暗い顔を浮かべる。

 これは、寮生活で何かあったくさいなぁ。

 あんまり踏み込むのはアレだけど、何かあればフォローくらいはするかね。


「ん? どうかしたの?」


「い、いえ! 何でもないんです!」


「そう? なら良いけど」


「……メルルには随分と優しいのね?」


「そりゃ、そうだろ。メルルは可愛いし」


 僕っ子だし、そのふわふわの耳と尻尾は素晴らしい。

 ケモナーではないが、是非とも触らせて頂きたい。


「ふえっ!? か、可愛いですか?」


「うん、もちろん」


「ちょっと? 元婚約者を前にして、よくもまあ……どうせ、私は可愛くないですよ」


「いや、どっちかというとセレナは可愛いというよりキレイ系だし」


「……へっ? そ、そ、そうよね!」


 すると、耳まで真っ赤になりながら、俺の背中を叩いてくる。

 何故だ!? せっかく褒めたのに!


「だから叩くなって! その癖はどうにかならないのか!」


「う、うるさいわねっ! アンタが悪いんじゃない!」


「あんだと!?」


「えへへ、二人は仲良しさんですねっ」


 その笑顔は、俺達にはとても眩しい。

 まるで、心の中が浄化されるようだ。


「……やめとくか」


「……そうね」


「あれ? ぼ、僕、何かしました?」


「「いいや」」


 こうして、メルルのおかげ?で平和が保たれたのだった。





 待合馬車に乗り、部活動専門の校舎に到着する。

 ちなみにこの校舎は、主に五つの区画に分かれている。

 真ん中に校舎があり、南東に寮、南西に研究所、北東に部活専門広場、北西に商業施設がある。

 その中で俺達は、部活専門広場の一つであるテニスコートにやってきた。

 その近くではバスケやサッカーなども行なっているのが見える。


「……異世界でも変わらないのか……いや、別におかしなことじゃないか」


「なになに? バスケやサッカーに興味あるの?」


「いや、そういうわけじゃないよ。ほら、やるならささっとやるぞ」


「それもそうね。メルル、ルールはわからないわよね?」


「は、はい。球遊びなんかは、僕達もやるんですけど。ボールをぶつけ合って、それが当たったら負けとかっていう遊びです」


 おそらく、ドッチボールのことかな?

 ゲームやテレビのない世界だし、そういう遊びをするしかないもんね。

 トランプや射的とか、古典的な遊びはあるけど。


「それなら、少しは平気ね。とりあえず、着替えながら説明するからついてきて」


「は、はいっ」


「おい、俺は?」


「アンタは、そこにいるカエラに用意して貰えば良いでしょ? まったく、何処からきたんだか」


「へっ? ……おいおい、いつの間に」


 俺の後ろには、いつの間にかカエラが立っていた。

 しかも、その手には白いテニスウェアを持っている。


「セレナ様、お久しぶりでございます。ひとまず、お元気そうで良かったです」


「ええ、とりあえずは。 貴女も、相変わらずって感じね」


「え、えっと? え、エルフさん? でも銀髪……」


 そうだった、忘れがちになるが銀髪のエルフは不吉な象徴扱いされている。

 それは、隣国である獣人族にとっても変わりはないらしい。


「メルル、こいつは俺のメイドであるカエラっていうんだ。銀髪でエルフだけど、俺の大事な家族だ。良かったら、仲良くして欲しい」


「ご主人様……大事な家族だなんて……まだプロポーズも受けてないのに」


「ちょっと? 今、結構良い話をしてるんだけど? 何をヨヨヨとしてるの?」


「ど、どういうことよ! ま、まさか……だから私と婚約解消したの!? べ、別に私はもう一人くらいいても……」


「なんの話だ!? ええいっ! せっかく、良い話をしようとしたのに台無しだよっ!」


「え、えっと……わかりましたっ! アレク君がいうなら……エルフさんがいいなら、僕でも良いのかな……?」


「メルル? ごめん、最後が聞こえなかったんだけど……」


「な、何でもないですっ! そ、それより、いっぱい人がいますぅ」


「……ほんとだね」


 俺達の周りには、いつの間にか周りに生徒達が集まっていた。


「お、おい……セレナ様にエルフに獣人までいるぞ」


「婚約解消したのは、ハーレムを作るためだったのかな?」


「アレク様、少しはやる気になったって話だったけど……そっちも?」


「これは、面白くなってきたぜ」


 遠巻きにしながら、そんな会話をしている。


 多分、とんでもない誤解を受けているような気がする。


 ……どうしてこうなったァァァ!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ