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元アラフォーの俺、公爵家嫡男に転生する~何故かいつの間にかハーレムに~  作者: おとら@9シリーズ商業化


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部活

 結局、お昼ご飯を食べた後も、俺は満腹からかうとうとしてしまった。


 辛うじて居眠りは避けたが、午後の授業内容は全く覚えていない。


 結局、今日は何しにきたのかわからん。


「どうしてこうなった!?」


「おっ、元気になったな?」


「放課後だけ元気になってもなぁ。俺は部活やバイトもしてないし」


  どこの世界でも学生というのは変わらないらしい。

 あるものは部活に励み、あるものはバイトをする。

 というか、本当に日常生活に支障がない……変な話だが、考えても仕方ないか。

 多分だが、種族と精霊術以外は変わり……いや、《《鉱石》》があるか。


「もったいない話だよなー」


「だって面倒だし。トールはこれから部活?」


「おう、今日もバニーちゃんと走ってくるぜ」


「相変わらず、馬が好きなこと」


 トールの部活は乗馬部だ。

 基本的に、前の世界にありそうな部活はほとんどある。

 その他には、実際の武器を扱う部活がいくつかあったり。

 あとは変わり種の部活があるくらいか。

 ちなみに、俺は部活には入っていない……ダラダラしたかったから。


「ああ、好きだぜ。ったく、お前も誘ったのによ……今からでもやるか? どうやら、心境の変化があるみたいだが?」


「うーん……まあ、そうだね。一応、考えておくよ」


 すると、隣で帰り支度をしていたメルルが視線を向けてくる。


「メルル、どうかした?」


「あ、あの! 僕も、部活に入った方がいいですか?」


「あぁー、その辺はどうなんだ?」


「そうだね……」


 最近まで、人族は他種族との交流は断交していた。

 お互いが、あまり良い感情を持っていなかったから。

 交流が再開されたのも、今の国王陛下の代からだし。

 何人かの獣人族が我が国にきたが、王都にある学園においてメルルは唯一の獣人族だ。

 そして、その役目は人族の暮らしを知ることらしい。


「な、何かまずいですか?」


「いや、それ自体はいいと思う。ただ……悲しいことに、受け入れてくれるところがあるか」


「あっ……そ、そうですよね。僕、獣人ですもんね」


「まだみんな慣れてないからね。俺達は立場上、見たことあるから平気だけど」


「パーティー会場なんかでは、たまに獣人のお偉いさんが来たりするしな」


 王族や高位貴族の子息なら、多分触れる機会はあるはず。

 まあ……それと好きか嫌いは別問題だけど。


「じゃあ、やめた方が良いですか?」


「いや、入りたいなら良いと思う。ただ、急ぐ必要はないかなって。別にアルバイトとかでもいいし」


「アルバイト……お金を稼ぐってことですか?」


「うん、そういうこと。多分、人族を知るなら勉強になると思う」


「確かにそうですね……はい、少し考えてみます」


 すると、他の生徒に挨拶を終えたセレナが近づいてきた。


「聞いてたわよ! なら、私と同じ部活に入ると良いわ! なんなら、アレクも入って良いわよ!?」


「入らないし。というか、声がでかい」


「むぅ……入ってくれたっていいじゃない……メルルはどう? 別に毎日じゃないし、アルバイトもできるわよ?」


「えっと、あの……」


「あんな陽キャラだらけのところに行けるか。ちなみに、こいつの部活はテニス部だよ。ラケットを持って、ボールを相手に打ち返す競技だね」


 所属している人間は、間違いなくカースト上位勢。

 ウェーイ系が集まる、陰キャラの敵だ。

 おのれ……昔は卓球部と仲のいい陰キャラ寄りのスポーツだったのに!

 剣道部だった俺らとも仲が良かったのに! いつのまにかお洒落スポーツになりおって!


「陽キャラ? なんのことよ?」


「あっ……明るい奴らのことだよ。俺みたいな暗くて地味な人間には合わない場所だ」


「いやいや、王位継承権第二位が地味とかないから。お前の黒髪黒目は、この世界で数人しかいないんだからな?」


「そうよ。というか……それだと、私と合わないってことにならない?」


「そうだが?」


「どういうことよ!?」


「揺らすなって!」


 お前が俺を揺らすと、目の前でお前のおっぱいが揺れるんだよ!

 おぉぉぉー! すげぇ〜! ……じゃねえし!


「えへへ、でも楽しそうです。僕、身体を動かすのは好きだから」


「あら? なら、お試しでやってみる? アレク、あんたも付き合いなさいよ」


「えぇ〜俺は用事あるから良いや」


 心を入れ替えると決めた俺だが、それとこれとは話が別である。

 ダラダラしたいのは、未だに変わっていないし。

 あくまでも、周りから責められない程度にやることをやるだけだ。


「部活もアルバイトもないアンタに用なんかあるの? というか、トール以外に友達もいないのに?」


「ぐぬぬっ……あっ、そうだった! トールの乗馬部を見にいこうと——いないし!」


「あ、あの……トール君なら、今さっき教室から出て行きましたよ? なんか、さらば親友よとか言ってました」


 あの裏切り者めぇぇ! ぼっちの俺を置いていきやがった!


「はい、決まりね。じゃあ、早速いくわよ。体力がないって言ってたし、ちょうど良い機会じゃないの」


「待て待て! 引っ張るなっ!」


「そもそも、アンタは世話役でしょ? メルルが見学するなら、ついてこないとダメじゃない」


「あぁー……それは確かに」


「ぼ、僕は別に、平気ですから。そりゃ……ついてきてくれたら嬉しいですけど」


「……わかったよ、ついていくよ。メルルのためじゃ仕方ない」


「わぁ……ありがとうございます!」


「むぅ……扱いに差があるわ」


「当たり前だろ。ほら、行くなら行こう」


 はぁ……部活かぁ。


 しかし、体力不足なのは確かだ。


 とりあえず、やるだけやってみますか。
















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