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目立たないタイプのメリット・デメリット

今回と次回、筒井康隆先生的な手抜…ゲフン…実験作を投稿します


(…だから、悪いと思ってるから二本立て投稿するんやて)

 またしても時は戻る。


□◇□◇□◇□


「しょうがないわね。じゃあ、こっちで【軍太鼓(マーチング・ドラム)】」


ドンドコドラスタ ドンドコドラスタ

ドンドンドコドコ ドンドンドコドコ


 ゴージャス・セレブ系美女の魔法で盛り上がる冒険者たちを向こうに、悩んでいる者もいた。


ドンドンドコドコ ドンドンドコドコ

ドンドンドドドン ドンドンドドドン


「はぁ。どうしようかなぁ。エライ物見つけてしまったなぁ」


 奇妙な杖を持ったエルフだ。ブツブツ言いながらも塹壕に入って待つ。


ドンドンドドドン ドンドンドドドン

ドドドンドンドン ドドドンドンドン


「まだだな。まだまだ。…よし今だ!弓隊、撃てー!!」

「確かに、優先順位なら戦争なんだけどさぁ」

「次、ソーサラー隊。撃て」

「しかたない。俺も…」

「「「 ウキャーーーー!」」」

「えっ?えっ?何君たち?落ち着いて!え~と、三人ほどがパニックってます。ゴブリン恐怖症の模様」

「君、ちょっと離れて!あーもぅ。【眠れ(スリープ)】×3」

「はぁービックリした…あれ、あれ?」


ドドドンドンドン ドドドンドンドン

ドッドッドンドン ドッッドドンドン


 手に持った奇妙な杖が光だした。森で見つけた“エライ物”を見張らせるために残した風の精霊からの連絡だ。


「何かあったの?行かなきゃ!って、敵前逃亡は縛り首だっけ、いや銃殺刑かも。うぁ!だからって放っておくわけにも」


ドラスタストトン ドラスタストトン

ッドッドッドドン ッドッドッドドン


「仕方ない、こっそり抜けて、こっそり帰ってくるか」


 幸いにも…と言うべきか、彼は妙に目立たないタイプであった。食堂でオーダーを忘れられたり、受付の順番を抜かされたり、遠足でバスに置いていかれたり。会議での発言も忘れられ、紛糾の末にまとめられた意見も「それ、俺が最初に発言したやつなんだけど…」といった具合だ。

 アサシンでもやっていれば大成したかもしれないが、いかんせんゲーム的数値に表せない本人の資質なので仕方ない。転生してもそうなのだから、これは神の配材としか言いようがない。合掌。


ッドッドドドッド ッドッドドドッド

ドンガドンガッド ドンガドンガッド ヂャーン


「にしても太鼓やかましいな!しかも、いつの間にかジャズドラムになってるし」

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