スピカ・D・ワンダが合流する
初回拡大スペシャル 豪華三本立ての第三話です
『184センチ、元剣道部のガチムチをポカポカ叩く、特に鍛えてないスレンダー理系ジョ』
中の人同士なら半分イチャイチャな痴話げんかであるが、中の人が見えない今は
『美人魔法少女に全力で殴り掛かる、211センチの重戦士』というDVリョナ事件である。
「「「「「「やめろコラ!イヤ違う。引きはがせ!警察を!医者を!誤解やん!死ね女の敵!大丈夫ですかお嬢さん。ついでにフレンド登録を…みんなちょっとやめてぇて」」」」」」」
通行人を巻き込んでの大混乱になってしまってた。
この騒動を収めたのが、二人の共通の知り合い ”突撃魔法少女”スピカ・D・ワンダであった。
とりあえず【火球】を空に撃ち、大きな音でみんなを静かにさせてから、元から高い魅力度に【魅了】も加えてみんなを説得し解散させた。見事な手際だ。
例によってケガは直ぐに治ったが精神的にはもう少ししなければ回復しない。
「二人とも街中でイチャイチャしすぎです!」
「「はぁ、助かった。ありがとうスピちゃん」」
やや長身で女優系のシュッとした美人のシンディーに対して、スピカはやや低身長でフワフワの妹系アイドル顔だ。スレンダーで貧乳なシンディー(当たり前だ!」よりはマシな…いや、こういう娘にスタイル云々を言うのは違うだろう…
シンディーとはひょんな事から知り合い、妙に話が合って仲良くなった。
「で?スピちゃんはこれからどうするの?」
「宜しかったらお姉さまたちとご一緒させて頂けないでしょうか?私たち三人ともとくに隊に所属してないでしょ?ソロ・プレイは気楽だけど、こういう時にはねぇ」
「そっか。やっぱ人と集まった方がいいよな」
「あぁスピちゃん。ワシらに言葉遣い無理せんでええよ」
「楽さしてもらうのは有難かばってん、キャラのイメージを崩したくなかと」
福岡の人である。話が合うって事は性格や趣味はもちろんだが、同年代の男であろうと確信していた。
「キャラを大切にしとんやね」
「ホント『おれの娘可愛いだろうーー!』ってお父さんの叫びが聞こえてきそうなキャラやったもんなぁ」
「ありゃー!そりゃ想像以上にバレバレやったとたいね」
「永遠の十七歳の人同然に公然の秘密やったやん。面白いから付き合ってるけど」
「二人とも女同士でリラックスしすぎや。ん?いや片方は男の娘で…中の人はオッちゃん同士…わー!ややこしい!!」
「よし、立ち話もなんやし、行こや」
さっきのように誤解されないように一応言っておく。
「3(ピー)しよってじゃないから」
「だから、さっきから修正音になったないって!!!」
よけい誤解されている
いきなりでお疲れさまでした
連載初挑戦作品に評価と応援とブクマ して頂くと喜ぶ奴がいます
「おぉ、そらワシや!」
それではまた See you next Wednesday




