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ステッドとスピカと年長組 1

OK、時を戻そう

 話は少し遡る。


「ごめん、一旦街に帰るわ。スーちゃん、スピちゃん後よろしく」


 シンディーはそういうと、お騒がせ冒険者パーティー、ファースト・ペンギン(以下、FP)の五人を連れてさっさと街に帰ってしまった。

 残されたスピカたちは、腹を減らした冒険者たちに謝り倒していた。


「すいませーん。残りのお弁当が少し遅れます。ごめんなさーい」


 美少女スピカは可愛らしさで。


「すいません。もう少しだけお待ちください」


 ゴージャス・セレブ系美女のパメラ・the・グレートはお辞儀しながら、その()()()()()()()を強調して。

 流石は水商売の人はその辺は上手い。ゲイバーのママってのは秘密にしておこう。


「「「で、文句はないよなぁ?あぁ!?」」」


 それでも文句を言う奴らは、ステッドとドラスネーとナガトの三人の大男が迫力で黙らせる。


□■□■□■□■


「ところで、ステッドちゃん。やっぱりあんな男か女か解らんのがえーのかなも?」

「まだ言ってんですか?いいからレポートまとめてください」

巨大姉兄(おおおねにい)さまモテモテですね」

「面白がらんでといて!それにしても、やっぱりゴブリンは増えてるみたいやなぁ」

「増えてるから、遭遇も増える。恐怖症も増える。ここまでは誰でも解るんだけど、何故かとか、どれくらいとか、まだまだ調べないと」


 昼休みのうちに、各チームで大体の調査結果をまとめてもらう。

 と、そこへ奇妙な杖を持ったエルフが騒々しくやってくる。

 

「デカ長!デカ長ー!」

「シンディーなら、所用で街に行っとるなも。お弁当ならもう少し待っとりゃー」

「違うんです。来てください」

「仕方にゃーなも。ワシらがちょっと見てくるなも」


 ドラスネーと新日ドラゴンズ(彼のパーティー)が向かおうとした時、また別の方から違うパーティーの声が聞こえる。


「デカ長!ゴブリンの大群がこちらに向かって移動している模様です。さっき、数匹の先行部隊と遭遇しました」

「そうか分かったなも。すまんエルフくん、緊急じゃ無い(にゃー)なら、後にしてちょー!

 強行偵察班、出撃!それからメイジは空から見て来てちょー」


□■□■□■□■


「こりゃーエラいモンだなも」

「巣別れの群れで間違いないちゃ。にしてもこれだけの大群はあまりみないちゃ」

「スピちゃん、通信魔道具で連絡。全員本部に静かに帰って来てください。森の東南東からゴブリンの大群。エンカウントは約一時間後と予想」


 魔法の水晶玉に映された画像は、この人数ではやや荷が重い数であった。

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