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さまざまな謎や疑問を

お前はこれから 「そっちじゃねー!」 と言う

 水戸黄門の依頼を受けたなら、当然であり必然である。無論であり勿論。お約束のあるあるネタが待っているのである。すなわちお風呂シーンである。

 それでは、シンディー・マーチンさん。お願いします。


「誰?キャー(棒)」

「はい、【麻痺(パラライズ)】からの~(ボカスカ)」


 湯舟に浸かるシンディーを隠れて伺う覗き犯を、隠れて伺うスピカ。

 魔法を使うので面白いように捕まる。


「こいつもNPCね」

「PCだったらねぇ。全部バラシて拡散させるぞって」

「脅してどうすんです?」

「微罪で別件逮捕。それからじっくり締め上げて、一気に事件解決よ」

「端折り過ぎです。調査とか推理とかしましょうよ」

「でもまぁ、これで雑魚悪役は大概片付いたし。この屋敷のセクハラ事件だけは解決ね」

姉兄(おねにい)さまソロソロMP切れです。休憩しましょう」

「おとり役交代する?お風呂に入ってすっきりして。私はMAP兵器(ソーサラー魔法)しか使えないけど」

「忍者の隠形と格闘術をサブ技能で取っとーとやろ?屋敷丸ごと吹っ飛ばされたらたまらんと!」


 伯爵家御用達の様々な商家で、伯爵家の威光を笠に横暴な振る舞いはないか。何らかの重大な不正はないか。内部での腐敗はないか。様々な案件を調査してきた。

 その中でラスボス的な豪商、アチョウドゥエチグヤァ商会。黒い噂が絶えないが、その資金力と辣腕でその地位を維持し続けてきた。

 外からの調査を断念し、伯爵家から手を回してもらい、潜入を試みていた。


「さーて。この手紙に見覚えがある人」


 アチョウドゥエチグヤァ商会の倉庫の使われてない一角に、とっ捕まえた小悪党どもをまとめて縛り上げて放り込んであった。


「こんなに大人数を閉じ込めて、店やってけるのかしら?」

「コンプライアンスがどの程度なのかしら?昭和のマンガ並ならないも同然。微罪にすらならないから、これだけの人数になるのかもね」

「豪ちゃん先生とかマチコ先生とかの世界?」

「微妙に比べるモノがおかしいけど。

 さて、法的には問題なくても道徳的には大ありなんだから、そんな小悪党から大悪党に繋がるネタを探すわよ。バレる前に拷問でもなんでもして手早くね」


 そう言うとシンディーは、野暮ったいメイド服のロングスカートに隠した木刀だのナイフだのペンチだの〇〇だの××だのをとりだす。


「ほら、クラッシックなメイド服の方が便利でしょ?」


☆★☆★☆★☆★


『シェリーはアーネットに捕まった』

 アチョウドゥエチグヤァ商会の便せんに書いてある文はこれだけだ。

 そして、不自然な空白のあと『西ー3』とだけ書かれていた。

 空白に微かな違和感を感じ、鉛筆で軽く擦ってみると、外国の銀貨の模様が浮かび上がってきた。


☆★☆★☆★☆★


「権利の説明もないし、弁護士も呼ばなくていいし、取り調べの可視化もなし」かてて加えて「カツ丼までなし」という冷酷非情ぶり!

 なんと恐れしい事か。白状してもカツ丼が食えないなんて!

 女とはここまで残酷になれるものなのか?セクハラとはそれほどまでに重い罪なのか?


 と、好き放題に雑魚を締め上げ…一部、ご褒美となり喜んで話してくれた人もいるが、18禁になりそうな話は内緒にしておこう…分った事はいくつか。


 シェリーとは、しばらく前に商会を辞めて田舎に帰った事務職の娘であった。

 アーネットは上の人たちがたまに話題に出す謎の人物。

 「西ー3」は不明。商会の敷地内の西から三番目の倉庫か、西区三丁目の支所か、候補はいくつか。

 商会の会頭は、領主バーガー伯爵よりも、代理で領内を治めている官僚と仲が良い。


「代理の官僚。略して代官やん…」

「…黒幕は悪代官?…想像以上に水戸黄門たい」

「さてと。いくつか確認したら、領主様呼んでこよう」

「そうね。水戸黄門やりたそうだから、仕上げは任せよう」

「私たちだけで事件解決したら怒られそうだもんね」

「あと、バーガー伯爵って領民から慕われてるよね」

「お館様、お館様ってね。お館…親方」

「じゃ、私は西ー3を片っ端から調べてくる」

「私は執務室にでも忍び込んで、決定的証拠を押さえてくる。それとこの手紙の送り主も探さなきゃ」


 キーは外国の銀貨だ。

「そっちじゃねー!」 と思った方はブックマークを

「いや、そっちで良いんだよ。そっちがいい」 と思った方は高評価をお願いします


そりゃ、私も人の子ですから。ブクマ・高評価の人の好みに沿って話を進めますよ

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