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日照り雨と子供達の空模様
長編物にチャレンジしようと思っています。
うまくできるかはわかりませんが生暖かい目でみていただければ先々はまだ固定していません、書いていく途中で変更するかもしれません。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
「ねえ、知ってる? 狐の嫁入りってこんな日の事をいうんだよ」
突然、幼なじみの遊里が神社の境内で雨宿りをする俺たちに話しかけてきた。
晴れてるのに突然、雨が降りだした今の天気に使うことらしい。とのこと、薄い胸板を張りながら、得意げに語ってきた。
それを「そうなんや、で、そんなもん信じとるん?」
と、一緒につるんでいた信太が一刀両断に、バッサリと切り捨てた。
すると、有理は「信じてはいないけど、雨宿りで暇だからふと知ってるかなって思っただけ」とふてくされて言った。
俺も信太もまだまだ小学生、そんな話には然程、興味が沸かず、有利の雑学?に生返事を送るだけだった。
空には雲がないのに、雨がしとしと振る妙な空を眺めるのであった。