第9話「襲ったっていいじゃない、だってゾンビだもの byゾンビ」
――4月27日(日)18時52分――
――アルテビル二階ネットカフェ――
聖
「……ヒック゛……ヒック゛…」
聖は自分の今おきてる状況に混乱し泣きわめいて疲れはてネットコーナーの個室に倒れていた
聖
「どうやって…ここから逃げればいいんだよぉ…」
聖は自分のリュックから女の子のフィギュアをとりだすとフィギュアにむかって泣きながら喋りかけた
聖
「み、ミクちゃん…僕どうしたらいいかわからないよ…助けて、ミクちゃん…」
ガタガタ……
出入り口のほうから音が聞こえる
聖
「!?」
いったん静まり返るとその音はふたたびなりはじめた
ガタガタ………ドンドンドン…ガタガタ
どうやら出入り口のガラスのドアをだれかが強く叩いてるようだ
聖(………ま、まさかゾンビがここまできたのか!?
……)聖は涙をうかべ隠れながら恐る恐る近づく
すると
バッシャーーン!!
われる音が激しくなり響く
聖
「ひぃ!?」
聖はしゃがみこんだ
ガラスのドアはわれたらしい
聖はずれて口にかかってるメガネをととのえ奥にあるなにかを見ようとした
聖
「………ひ、」
それはゾンビだった。
聖はすぐにちかくの個室にはいり息をとめる
するとなにかがネットカフェにはいる足音が聞こえた
カタ……カタ……カタ……
聖(ゾゾゾゾンビがはいってキター助けて神様仏様ミクちゃーん)
ガチャ…ピ、ピ、ピ、……
電話を使用してる音が聞こえる
「でないなー、やっぱ直接いくしかないなぁ」
聖(ひ、人の声?…ゾ、ゾンビじゃないのかな…いやまてよ さっきのニュースにでていた ゼロって人の手下かも)
雅史
「とりあえずパソコンでメールだけでもしとくか」
雅史はさっきまで聖がいた個室のパソコン部屋にはいった
雅史
「ん?フィギュア…?」
そこには聖の少女フィギュアが机においたままだった
聖(ミ、ミクちゃんが!!僕の女神が!)
雅史
「ほう……これはこれは完成度たけーな」
雅史はフィギュアに触ろうとしたそのとき
聖
「あ゛ぁあ゛―――!ぼぼぼくのミクちゃんに触るな―――!!」
聖は後ろからパソコンのモニターをもって雅史にふりかぶった
雅史はふりむいたがかわすことができずモニターは雅史の頭に撃沈した
雅史はそのまま手で頭をおさえひざまずいた
聖(うああああ、やっちゃったやっちゃったやっちゃったあああ)
聖ははじめて自分のしたことに混乱し、たおれこむ
雅史
「た、たんま!降参!俺がわるかった!」雅史はあたまをぐらくらしてるのを必死におさえ聖を見る
聖は涙をぽろぽろながしていた
雅史
「大切な人を触ろうとしたのは謝る……だけど俺は敵でもないしゾンビでもないって!」
聖
「えっ……えっ……」
雅史は一息つくと聖をじっと見てこういった
雅史
「俺の名前は鹿苑寺 雅史 ごく普通の一般ピーポーさぁ。よかったよ まだ生きてる人がいて 一緒にここからでようぜ!協力してくれないか?」
聖は雅史のいってることを信用したか口をあけた
聖
「い、伊藤 聖です。あのご、ごめんなさい ああああ あたま…」
聖はまた涙をうかべる
雅史
「あーこれくらい余裕余裕♪」
雅史はあたまを触っていた手をみると
血がべっとりついていた
雅史
「ほ、ほへ?」そしていきなり雅史の頭から血がふきだした
雅史
「え?えええええ!?」
聖
「ひああああああ」
後先が不安な二人である