第7話「ヲタクとヲタクは見えないなにか(ネット)で繋がっている」
――4月27日(日)18時25分――
――ある掲示板――
【やばい】リアルバイオハザード【マジ助けて】
[001]
まわりが化け物だらけd!だれでもいいからアドバイスをくreeeeeeee!
[002]
>>1
どんまい
[003]
ざまあwww
[004]
マジレスするとグリーンハーブを大量に手に入れろ。あとはしらん
[005]
>>1
外にでて死ね
[006]
>>1
そんな日もあるさ。死ね
――4月27日(日)18時34分――
――アルテビル 2階ネットカフェ――
ここはA駅周辺にあるネットカフェ すでに店員や客は外に逃げていた。
ただ1人をぬかしては
すごく静かな空間 その空間を独占するかのようにカタカタとキーボードをうつ音が聞こえる
「こんなの夢だぁ…ハァ…ハァ…ありえない…ありえない…ありえないないよ常識的に考えて…」
だいたいたたみ一畳くらいの個室スペース、テーブルの上にはノートパソコンとさっきまで読んでたであろう漫画が何冊もちらばってある その男は個室の中で椅子に体育座りで座ったまま右手の親指の爪をかみながらつぶやいていた。そして男はパソコンの画面を睨みつけながらブツブツといいはじめた
「ぼ、ぼくと一緒のネラーの癖して……や、やくにた、たたないよこいつら、死ね!いってよし!」
その男はぶつぶつとつぶやいた
目には涙がうかびあがってる
「な…なんで 僕が…僕がこんな目に…」
そして男は自分はどうしてここにいるのかを頭のなかで整理しはじめた
――4月27日(日)13時18分――
――A駅周辺にあるアニメイト――
「ついに!ついに!ついに手に入れたぞーー!w」
僕の名前は伊藤 聖
ごく普通の高校生。ただ人と違うとこといったら アニメ、漫画、ゲームに興味があるってとこかな♪
ん?なにこの沈黙…
そうですヲタクですよ?え?駄目ですか?ヲタクで
別に迷惑かけるわけじゃないしいいじゃないですかヲタクで
おっと話はずれてしまいました。失敬w失敬w
じつは今日はですね はるばる田舎から友人と電車にのってですねあるものを買いにきたのですよ!
そのあるものというのはですね…
聖
「初音ミクちゃんのスペシャルフィギュアの発売日なのですよおおww」
アニメイト中に聖の声が響く
「フヒヒw興奮しすぎですぞ伊藤氏w」
聖の横におなじく喜びを隠せてない男が笑いをこらえながらいう
聖
「フヒヒw失敬w失敬wですが喜びを隠せてないのは内藤氏!あなたもですよ!」
内藤
「フヒヒwサーセンw」
すると内藤の隣にいる男もおなじく喜びをこらえながら口をあける
「ウホw伊藤氏のミクちゃんはずいぶん可愛い顔をしてますねw」
聖
「な、なにをいってるんですかw佐々木氏のミクちゃんも負けておりませんぞ☆」
佐々木氏
「フヒwフヒヒヒw」
三人でフィギュアをほめあうこと4時間…
内藤
「そ…そろそろ家に帰りますか」
聖、佐々木
「そ、そうですなw」
三人はアニメイトをでることにした。外をでると三人の目にはいった景色は歩く場所がないほど人ゴミにうまった駅だった
内藤
「なななななんと…いったいこれはなにごとですかな!?」
内藤は汗をふきながら喋る
佐々木
「これでは駅の中にはいるのも一苦労ですな…仕方ありない!いきますか内藤氏!伊藤氏!」
聖は悩んだ
聖(こんな人ゴミなんか歩いたら…ミクちゃんが潰れちゃうよ…)
聖は唾を飲むと
聖
「内藤氏!佐々木氏!僕 ちょっと急用を思い出しました!これで失礼します 敬礼!シュビ!」
佐々木、内藤
「け、敬礼!シュビ!」
聖はちかくのネットカフェに急いだ
はや歩きで歩いてる最中 聖は女性とぶつかってしまった。
聖は体重が軽かったせいかダイナミックに転ぶ
鈴
「だ、大丈夫ですか!?」
聖はすぐにおきあがり 震える唇でこたえた
聖
「だだだだ大丈夫です!!すみません!すみません!すみません!」
鈴
「いえ、こちらこそすみませんでしたぁ。お急ぎだったんでしょ?」
聖
「いいいいえ、ぜんぜんお急ぎじゃないです!!」
聖(ミクちゃんは無事か?はやく確認せねば…)
聖
「そそそれでは失礼します!!」
聖は急いでネットカフェにむかい駅の人がすくなくなるのをまつことにした。
聖はネットカフェにはいって安心したか漫画を読みながら爆睡してしまった。
――4月27日(日)18時35分――
――アルテビル 二階ネットカフェ――
聖(そして今は僕1人っと…窓を開けてみてみればゾンビだらけ…)
聖は携帯のワンセグでやっているA市のゾンビ大量発生のニュースを確認すると自分のほっぺをつねった
だが夢ではなかった
聖はまた混乱して涙や鼻水をまきちらしながらそこらじゅうを暴れまわった
聖
「なんで僕が゛!!なんで僕が゛!!」
そして暴れること10分間 完全に疲れきってそのばで倒れたのだった