第21話「化粧という仮面をおとした女性ほど美しい生き物はいない」
「あ♪ヒットー♪」
ここはゴルドビルの10階、薄暗く 外からもれる月の光のおかげでやっと見えるくらいの明るさだ。そこにはスナイパーライフルを手にもった白髪の若い青年と一見ゴスロリにしか見えない服装の金髪のツインテールの女性
二人共、人形のような可愛らしい顔をしている。
「No.3、遊んでる場合じゃないわよ?」
ツインテールの女性がNo.3といわれる青年にいう
「いやあ〜ごめんごめんNo.4、久々にうってみたかったんだよね〜」
No.4といわれる女性があきれた顔でため息をつく
「ところであんたさ、ほんとにそこにあるそれとそれでいくつもりなの?」
No.4は机においてある銃をみた、どうやらそれはNo.3の銃らしい
「えーー!No.4にはこのルガーP08とワルサーP38の良さがわからないのー?信じられないよー」
「はいはい、わかったわかった。もうNo.5は仕事にはいったわよ。それにもうすぐNo.1が運ばれてくるわ」
「へ〜。もうできたんだ〜あれ」
No.3が笑いながら答える
「笑ってる場合?さっさといくわよ」
「は〜い」
――4月27日(日)20時22分――
――A銀行 ポポロード店――
「いない、ようだな」
大介がガラス越しから外を確認していた。美加子はまだ地面にすわりこんで泣いていた。涙によって化粧がだらだらにおち ある意味でゾンビより恐ろしい顔になっているのはいうまでもない。
「おい、聞こえねーのか…うわ゛ッ!!」
大介が美加子をよびにいったのだが顔のすごさにショットガンを構えた。
「ひっぐ゛…人殺し…人殺しぃ…」
美加子が大介を睨む
「いっとくがな、お前ら二人じゃ1人だけ死ぬどころかどっちも一瞬であの世いきだ…それともなにか?いっそのことここで人生にピリオドをうつか?あ゛?」
そう言うと大介がショットガンを美加子にむかって構える
「わ、わかったわよ。わかったからそれをおろして!」
そういうと大介はショットガンをおろし、舌打ちをうった
「生意気なガキが…」大介はドアを蹴飛ばし、豪快にあける
「時間がねえんだ、来ねえならおいていくまでだ」
そう言うと大介は外をでた
「ま、まってよ、」
美加子があとを追い
ちいさくつぶやく
「まじ最悪」
〜〜登場人物紹介〜〜
7番
名前:加賀谷 大介
年齢:29
身長:178
体重:67
武器:モスバーグM590
現在 指名手配中の謎の多い人物の1人 ある研究所で働いていたこといがいはいっさい謎に包まれている。