第16話「人間vs元人間」
――イトーヨーカドー1階 食品売り場――
ゾンビの進化を目の前にした裕とルウラ 今、目の前にはさっきまで人間だったとは思えない数10匹の化け物が二人を見ている。
裕ははじめて化け物を倒したせいかまだ手が震えていた。
ルウラは一度は冷静さを失ってたが深呼吸し、両手にもっているハンドガンを構え戦闘態勢にはいっていた。
「おちついて、…くるわよ」
ルウラが裕にむかって話す
(やるしか、……やるしかねぇのかよ)
裕は現実を理解し、血がべったりとついた銀色の金属バットを両手で構える。そして起動していないエスカレーターからおり
エスカレーターの真ん中あたりからルウラが離れて撃ち、接近戦を裕に任せることにした。
ルウラは弾を何発か撃つ 弾は化け物の額を綺麗にあたるはずだったが 化け物はもうその位置ではなく右に素早く移動していた。右に移動したかと思うと今度はまっすぐ裕のいる位置につっこんできた。
裕はバットを構えるとまるで野球の球を打つかのように口を大きくあけつっこんできた化け物の顔面にむかって振りかぶった。
化け物顔はふっとび、残った首からは血が噴水のようにふきだす。
裕は休んでいる暇はなく後ろからは数匹の化け物が裕にむかってつっこんでくる。
裕は振り向こうとしたが、なんせ相手はだいたい150キロ プロ野球選手がなげるような球なみのスピードで襲ってくる。裕の振り向くスピードよりもゾンビ(第2形態)のほうがはやかった。がそれを遠くからみていたルウラはゾンビがむかってる位置を予測し撃った。弾はみごと裕の方向に向かってる二匹を貫いた。
「きりがないわね…」
ルウラが呟く
ルウラはともかく裕は精神力も限界に近づいてきた。そこらじゅうに死体がころがっているのだ。無理はない
他の変態を終えたゾンビが裕を襲いかかろうとする
するとその瞬間
ガッシャアアアアン!!!
一階の窓ガラスを突き破り車がつっこんできた。