第10話「コノ世は男より女が強い。がんばれ日本のお父さん!」
――4月27日(日)19時10分――
――イトーヨーカドー七階 ファミレス内――
ここはイトーヨーカドー最上階のファミレス
その厨房でルウラと裕は食材を集めていた
裕
「……で、あんたはこのウイルスの調査をしにきたんだろ?そんでけっきょくこんな状況で…このあとどうなんだよ!」
ルウラは振り向かず食べ物や使えそうなものなどをまとめながらこたえた。
ルウラ
「さあ。 アメリカが援軍として日本にむかうんじゃないかしら」
裕はため息をついた。
裕
「…………適当だな…」
ルウラは荷物をバックにまとめるとそのバックを裕になげつけた
ルウラ
「さ、いくわよ」
裕「行くってどこに!? 下の階はもうゾンビだらけなんだぞ!?」
ルウラ
「ふぅ…あなた、ここに住みたいの?帰りたいの?」
裕
「そりゃ帰りたいさ!」
ルウラ
「だったら進むしかないでしょ いずれここもゾンビだらけになるわ。それともあなたはたくさんのゾンビがここまでくるのをまってるつもりかしら?」
裕は返す言葉がなかった。
ルウラ
「わかったらさっさといくわよ。」
ルウラは店をでようとする
裕
「ちょちょちょっとまってくれ」
ルウラはため息をつき振り向いた
ルウラ
「…こんどはなに?」
裕
「俺の武器は?」
ルウラ
「あら、あなたにはそれがあるでしょ?」
ルウラが見ている場所をみるとそこにはさっき裕が立てかけた金属バットがあった
裕
「俺にも銃を使わしてくれないのかよ!」
ルウラ
「残念、私のもってる武器はこれしかないわ。あとバックの中にあるダイナマイトくらいかしら?」
そ、そんなあぶねーもんはいってたのかよ!!!
っと裕はバックをおいて離れる
裕
「両手に銃もってるだろ、それ片方かしてくれないか?」
ルウラはクスッと笑う
ルウラ
「ごめんなさい、私ハンドガンを扱うときは両手にもってないと落ちつかないの……それに使いなれてないモノを使うより使いなれてるものを使ったほうが生きれる確率があがるわよ」
裕はしぶしぶバットをもちバックを肩にかける
ルウラ
「さ、こんどこそいくわよ。一応あなたは生存者 助けてはあげるけどお荷物になるようならおいてくわ。そこんとこを自覚しといて」
裕は生唾をのむ
そして二人は起動してないエスカレーターを下り六階に移動することにした
――19時21分――
――イトーヨーカドー六階紳士服売り場――
六階にたどり着いた裕とルウラ
そこにまっていたのは数10匹のゾンビだった
ゾンビはルウラと裕に気がつくと両手を前につきだしものすごいスピードで襲いかかろうとしてきた
裕
「やっぱはえ―よ!チートすぎんだろ!!」
ルウラは目をつむり深呼吸をするとニッコリとほくそ笑みゆっくりと目をあけた
ルウラ
「さ、はじめましょうか」
ルウラは舌で唇をペロっとなめる
そしてルウラは何歩か歩くとそのまま助走をつけて凄いいきおいで走りゾンビを一匹一匹確実に撃ち殺した。
聞き慣れない発砲音と見慣れない化け物 すべてが初めてにちかい裕は恐怖で動くことすらできなかった
そして数分、いやじっさい一分もたってないのかもしれない
そこにいたゾンビは全員 死んでいた しかも確実に額にだけ弾をうちこんでいる
裕はやはり動くことすらできなかった
ルウラはクスッと笑い裕のほうにふりむき口をあける
ルウラ
「ふふ、はやくこないとおいていくわよぼうや」
裕
「……ちくしょうっ!」
裕は恐怖と悔しさで頭が爆発しそうだった