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4肩凝りー尋ね人:誰もが羨む健やかなる人ー
『信長様に、本能寺でのことをお詫びすることです』
そう言ったって、織田信長はとうの昔に亡くなっている。
仮に守護霊様のように、
誰かに取り憑いてこの世にいたとしても、
その人を見つけるのは、ママやおばあちゃんだって出来なかったってことだから、とても探し出せるとは思えない。。。
『左様ですね。。。』
ズシーン。両肩を象が歩いていくような圧を感じる。
守護霊様の悲しい声音と共に、一段と重たくなる肩。
もしこの場にニュートンが居れば、わたしの肩を見て万有引力を発見するに違いない。
とにかく思いつく限りの言葉で励ました。
・・・どうやら、現世で織田信長の霊に会えると信じて過ごすのが1番肩に良さそうだ。
とりあえず今日はもう遅い。
信じられない話を信じさせられて頭が痛い。
明日、一応学校で織田信長の霊を探してみることにした。
『某の肩凝りが其方に憑るように、信長様自身の特徴が、その依り代となる人に現れるやも知れませぬ。
生前の信長様は、、、
【誰もが羨む健やかなる人】で、ありました』
・・・いる・・・かな?
次筆に続く