16肩凝り 詩ちょん√
ラブレター。
捨てるわけにもいかないし、正直困る。
どうして、好きな気持ちを書いて伝えるんだろ。
・・ベンチちょんと、ひかりょんの演奏楽しみ。
とりあえずラブレターは置いといて、
大好きなゲームをしよう。\ 超ォ滾るぜい! /
尊い。
やっぱり光秀様はかっこいい。滾りすぎる。
今日は山崎の戦いの気分だ。
信長を本能寺で葬った光秀が、秀吉と激突した戦い。
光秀様にとってはきっと、絶望を伴う希望が、確信に変わった日。
ステージを選択。超ハードモード \超ォハードに滾るぜい!/
ゲームをやり尽くして成長した光秀様で普通にプレイしても、手応えがなくて楽しめないのだ。
まずは合戦が始まると共に20分間の放置。
本陣で構えた姿を眺める。尊い。
20分くらいすると各戦場では味方部隊の敗走が相次ぐ。
津田信春隊、敗走!
\くそォっ!滾れねぇ!!/
斎藤利三隊、阿閉貞征隊、敗走!!
\くそォっ!クソ滾れねぇ!!/
伊勢貞興隊、敗走!!!
\くそォっ!クソ滾れねぇぞクソっ!!/
殿、御牧兼顕隊、討死!!!!
ついには明智本陣に、秀吉を含む全ての敵武将・部隊が集結する。
その数、4万。
しかしここから光秀様の快進撃が始まる。
味方武将の敗走により満タンに溜まった、
【滾りゲージ】を超ォ解放!!!
光秀が剣を振るうたたび、天王山に亀裂が走る。
滾りゲージを使い果たしたところで特別ムービーが入り、ものの30秒で秀吉達は崩れゆく山と共に消えていった。
「ふー!全エンディングコンプリートォー!」
その後もコンプリート特典ムービーなどを見ていると、気がつけば家についてから2時間ほど経っていた。
月曜日は両親とも仕事で帰ってこない。
・・・もっとやりこめる!
けど流石に疲れたから休憩しよっと。
画面を見ながらコントローラーを左手でソファに置くと、カサッと音がして手に何か当たる。
音に顔を向けると、ラブレターが目に入った。
完全に忘れてた。
正直今は光秀様以外の男性に付き合う。
もとい、付き従える気持ちは1ミリも湧いてこない。
気は進まないが、断るためにも名前を見なくては。
そこには、達筆な女の人の字で、こう書かれていた。
【 私の言葉は届いていますか?
あなたが心配です。
出来るだけ距離を置くように
澤 和子 】
次筆に続く。




