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忘れ去られた記憶
「はぁ、そろそろ帰らなきゃ。」
私、新垣桜恋は、4年ぶりに実家に帰る事にした。
六年一貫の学部に入学した私は、高校生三年間と大学生一年間の間、占い部という廃部寸前の部活に入部し、とあるアパートで独り暮らしをしていた。
独り暮らしをしてから、私がよく夢を見るように突然なった。
しかも、同じ5才くらいの頃、同じ景色、同じ人物。
それだけではなく、自分の幼い頃の途切れた記憶の所が、日に日に見えてくるようになった。
私が帰省するのは、母たちにあうだけではない。
この謎を解明するためだ。