missing person
俺は1時間前に返された模試の結果を見ながら
絶望を感じていた。
俺 大学行けるの?
4流大学とか行く意味あるの?
なんだか受験勉強がバカらしく思えていた夏の終わり。
俺は
拉致にあった。
「あいつランクPだよ。周り誰もいねぇし。」
「そうだな。ちょっと辛気臭そうな顔してるし、Pらしさ出てるよなぁ。」
「じゃぁ行くぜ。3・2・1・go!!!」
俺何してんだ?
ってか俺の名前思い出せない。
俺家に帰ろうとして。。。。
「あっ!Pランクが起きたぜ!」
「Pランク?」
「お前のことだよ。」
「俺は。。。。あの。さっきから名前思い出せないだ」
「そりゃそうだよ。この世界に名前なんてねぇもん」
「名前がない?」
「だってさ必要ないだろ。名前って何に使うの?ものじゃないんだからさ。」
「いやだって君に話しかけようとするとき」
その瞬間感覚に違和感を感じた。
「そう。この世界には伝えたい人には直接頭に言いたいことを伝えることができる」
「いや全然なれないよ」
「俺も名前についてこんな風に話すこと自体違和感だよ」
「そうなんだ。それで俺はなんでここにいるの?」
「あぁ。お前今日から俺らのペット。ってかお前、狩りごたえなさすぎ。
周囲を気にしない。声も出さない。抵抗しないってさ。俺ら今日のハント1年間も楽しみにしてたんだぜ」
「そんなこと言われても、、、」
「いやPランクなんてそんなもんだよ。俺はギリギリJランクくらいがよかったよ」
「なんだよ、そのPランクとかJランクって」
「あぁ。ここさ2300年。未来なんだよ。んで今の流行りが昔の人のハント。国のセキュリティーかいくぐってパッとね!ランクっていうのはABCD***ってあってお前はP。もうケツもケツ」
なんか腹たつ、、、
「Aランクってどんな人なんだよ」
「まぁその時代の上位3%とその時代以降国を代表する人物。まぁ偉人に触るなってルール。」
「例えば今俺たちが君の時代の大統領の阿部さん?だっけ?をハントしようとする。すると頭に警告が入る。
ちょっと思ってみるくらいは大丈夫でも計画を練ろうとすれば・・・。バン。俺の頭が吹っ飛ぶ」
「でもこのシステムは今でもすげぇ処理によって成り立ってるんだよ。だからランクのJ以下はその対象にならない。かといってやりすぎはダメ。バレちまう。簡単に言えば銀行からから10000万なくなったら気がつくけど1円なくなっても気がつかなだろ?」
俺1円?バカにしすぎだろこいつら。
「いやいや。俺の時代でもみんな学校行ってし、マイナンバーとかあるし!!!」
「うわぁ、歴史で習った単語出てきた。マイナンバァー負の歴史!!」
「まぁいつの時代も失踪とかあるじゃん。犯人の見つからない殺人とか。そういうのうちらの時代以降の人が遊びでやってるんだよ」
「それでも俺も遊びで拉致ったってことかよ!ふざけんな!!」
「でもお前やりたいことなかっただろ?」
「Pだしな」
なんも言えねぇ。確かにうんざりしてた。消えてしまいたいとか何度思ったかわからない。
でもさこういうのを望んだわけじゃない。俺はただ普通になりたかった。
「心配するなよ。ちゃんとペットとして餌もやるしさ。逆らわなければ殺さないよ」