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#93 サポートのレポート 2
「しかも焼子だけじゃなくて、いつの間にかナンとも普通に話してましたし。それに私とリリアン、あと華香渦も一応プラスしたら……。おおーうなんてこったい、ちょっとしたハーレムじゃありませんか」
経文は大げさに驚いた後、腕を組んで思案する。
「小学4年にして無自覚にフラグを立てまくるなんてさすがは凶サマ、燃えよ混沌素敵です。けど後々変な女に捕まるといけませんから、声変わりの始まる前に凶サマの一番槍はこの私が……、うひょひょひょひょ」
液晶ディスプレイを前に、不気味な笑い声をあげる経文。
傍から見たら彼女が一番変な女に違いないけど、それを指摘できる人はこの場にいない。
奇声をあげながらソファーの上でしばし萌え転がった後、唐突にムクリと起き上がって書きかけの報告書に視線を戻す。
「凶サマのことは後でたっぷり妄想するとして、気になるのはこいつですかねえ」
つぶやく視線の先には、遊園地で戦った餓鬼の大将、罪庵の名前がある。




