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#91 クローズザ暗黒ゲート 3
その後一同は事務所で手続きを済ませ、すべてが片付いた頃にはもう空が赤い。
「謝礼は華香渦さんの口座に振り込めばいーんだよね?」
「ああ、請求書が対策課に行くはずだから」
事務的な会話を交わした後で、焼子が不意に凶の腕を取る。
「お、おい!?」
「もうお仕事は終わったから、後は一緒に遊ぼ?」
「いや、おまえ視察の間もずっと遊んでいただろ?」
急に密着されて動揺する凶。それを見て、経文とベンさんも慌てて声をあげる。
「何をしてやがりますか、このビッチ小学生!? 今すぐ凶サマから離れなさい!」
「そうですぞ焼子様、もっと恥じらいというものを持ってですな……」
言い合いをする経文たちの横で、なぜかひとりでうなずくナン。
「うむうむ、若さとはいいものだな」
「何を腕組んで枯れたこと言ってんですか、アンタだって現役JKでしょうが? いいからナンも、この児童を凶サマから引きはがすのに加勢しなさい!」
さっきまで餓鬼と戦ってたのと同じ人たちとは思えない会話が響く。そんな彼ら彼女らを、夕日は暖かく照らしてる。
「ちなみに夜は、エレクトリカル・マッスルパレードがあるよ。筋肉をLEDで飾ったボディビルダーたちが、ピカピカ光りながら園内を練り歩くんだって」
「それは本気で見たくないな」




