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#88 オープンザ暗黒ゲート 2
「何を考えているんだよ!? 餓鬼道となんてつないだら、この世界がとんでもないことになるだろ!」
罪庵の暴挙に、思わず叫ぶ凶。
大量の餓鬼が殺到したら、この人間界なんてすぐに食い荒らされるのは確実。
「知らぬ。貴殿らの世界は我らの世界、我らの世界は我らの世界である」
罪庵がふざけたことを言ってる間にも、扉は着実に拡大を続ける。
焼子とナンが止めようとするけど、残りの餓鬼が罪庵をかばうように取り囲んでるから近寄れない。
と、その時。
「アーッハッハッハ、おまいらは致命的なミスをしました。それは私の前にチキンを残したことです!!」
見ればいつの間にか戦線を離脱してた経文が、餓鬼たちの食べ残した鶏肉を握りしめて、手から出す火でこんがり焼いてる。
「ここに油がないから揚げられないのが残念ですが、それでもチキンはチキンです。私がおいしくいただいちゃいます」
「あったら揚げる気だったのか……」
戦闘中にふさわしくない、肉の焼けるいい匂いが辺りに漂う。




