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#77 犯罪者集団フロムヘル 1
餓鬼は名前のとおり、常に飢えに苦しんでるから、常時食べ物を必要とする。遊園地みたいな人間が集まる場所は、彼らにとっては都合のいい餌場に違いない。
「シャラップ! それくらいのこと、オマエにドヤ顔で言われなくたって見ればすぐわかるじゃないですか。オマエみたいな低級守護霊は、道路で体操でもして車にはねられてればいーんです」
「何だと!?」
「おまえらホント仲悪いよな……」
いがみ合いをやめない経文とベンさんを見て呆れる凶に、焼子が尋ねる。
「それより凶くん、あの餓鬼どうする? 今すぐぶっ飛ばしちゃう?」
「いや、少し様子を見よう」
餓鬼は凶達に気付く様子もなく、箱を運び続けてる。どこに向かってるのかわかれば、仲間も含めて一網打尽にできるって目論見だ。
そして凶と焼子、経文、ベンさん、ナン、さらに店員まで加えた大勢でぞろぞろ後をつけてると、餓鬼はどんどん人の少ないほうへと進む。
やがてたどり着いたのは、室内型のアトラクションらしき建物。
ただし周囲に人通りはなく、廃墟のごとく閑散としてる。




