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#41 災のチャレンジャー 3

「ねえねえ凶サマ、黄魔術ってなんですか? 黒魔術とか白魔術とは違うんですか?」


 経文に問われた凶、気まずそうに頭をかく。


「いや、僕も名前は聞いたことがあるけれど、どんなものかはよく知らないんだ」


「黄魔術ってのは、インド国内で発生して普及した独自の魔法体系といわれてる。だがその詳細はインド以外の国々にはほとんど知らされてなくて、正直アタシも詳しいことは知らん」


 華香渦が凶たちに説明すると、ナンもうんうんと頷く。


「諸君らの言う通り、日本では黄魔術はほとんど知られていない。そこで私は黄魔術こそ最強であることをアピールするため、この町で一番強い黒魔術師といわれる九九垣華香渦に勝負を挑みに来たのだ」


「どうして単位が町なんだよ」


 それまでインドとか日本とかいった大きな話をしてたのに、いきなりのスケールダウンに思わずツッコミを入れる凶。


 とはいえ、同じ町に住んでたのは偶然でも、華香渦は事実上日本最強の黒魔術師なんだから、あながち間違いでもない。


 けど、向かい合う華香渦とナンの間に、リリアンがずず、ずいっと割って入る。

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