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#4 式神は変質者 2

「ていうかあんなザコ、凶サマだけで殲滅できるじゃないですか。私が手伝うまでもないですよ」


「さっさと済ませて帰りたいんだよ。宿題しなきゃいけないから」


 凶の答えを聞いて、式神は驚きの声をあげる。


「えー? 宿題なんて、集める直前の休み時間にパパッてやっちゃえばいいじゃないですか」


「ギリギリすぎだろ」


「ギリギリでいつも生きていたいんですよー。リアルを手に入れるんですよー」


 ちなみに凶は、夏休みの宿題を7月のうちに終わらせちゃうタイプ。会話が噛み合うはずもない。


「じゃーあ、じゃーあ。手伝ってあげますから、条件聞いてくださいよ」


 手伝いは回避できないと悟ったのか、式神が今度は交渉を持ちかけてきた。


「条件?」


 案の定顔をしかめる凶に、式神はずいっと人差し指を突きつける。


「私だって今でこそ凶サマに使役されてることになってますけど、経文へぶんちゃんっていえば式神業界じゃ、そこそこメジャーな存在なんですよ?」


「式神に業界なんてあったのか」


 経文と名乗った式神は、凶の指摘を元気よくスルーして続ける。

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