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#34 どきどきサンデー 2

「凶サマがお望みならこの経文、テレビではお伝えできない奥の奥まで、ズズズイっとご覧に入れて差し上げますよ?」


 そう言いながら袴の裾に手をかけて、ゆっくりとたくし上げる。


「バババ馬鹿馬鹿馬鹿、何やっているんだよおまえ!? 別にどうでもいいから、おまえがなんだろうと興味なんてないから! だからそんな格好するな!」


 凶は顔を真っ赤にして経文の姿態を視界から隠し、逃げ出すようにキッチンへと向かう。


 その背中を見て、経文が一言。


「……かわいいなあ」


「ボソッとつぶやくなよ気持ち悪い!」


 キッチンから聞こえてくる声に、経文はチチチと舌を鳴らす。指を振っても凶には見えないけど気にしない。


「凶サマってばわかってませんねえ。こういうときはどんなに至近距離で明らかに聞こえてても、まるで聞こえなかったかのように『え? 何か言った?』って聞き返すのがエチケットですよ?」


「知るか!」


 声を荒らげて部屋に戻る凶。


 はぐらかされたって気付いても後の祭り。


 それから数日の間、凶は経文の正体について考える度に、彼女のバッチリチリ脚が脳裏によみがえって悶絶する羽目に陥る。

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