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#31 まったりサンデー 1
「おまえってさ、一体なんなの?」
日曜日の昼食後。
居間でソファーに転がって通販のチラシを熟読してた経文に、凶が尋ねる。
「ほら、凶サマ見てくださいよ。キャベツの千切りも大根の桂むきもタマネギのみじん切りも、これ1台で全部できちゃうんですよ」
「包丁は1台じゃなくて1丁って数えるんだよ」
チラシに写った写真を指さす経文に、凶は冷静にツッコむ。
「包丁だったらそれ全部できて当たり前じゃないか。って、話を逸らすなよ」
うつぶせに寝転ぶ経文の背中を凶が踏みつけると、「ぺびゅー」という内臓が噴き出そうな感じの悲鳴が漏れる。
「凶サマ、私のお胸が、お胸がつぶれます」
「それ以上はつぶれようがないから安心しろ」
「ひーん、サクッとヒドいこと言われました! あ、でもなんか、そういうのもだんだんよくなってきました。凶サマ、もっと私を踏んで、アーンド罵ってください!」
踏まれながら息を荒くする経文にドン引きした凶が足を離すと、経文は「ちぇー」とつぶやきながらソファーの上に正座する。




