表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/98

#18 蟹爪研究学園都市 2

「しかしいつ来てもきったないとこですよねー」


「……どうしておまえがここにいるんだ」


 研究所の玄関前。


 石灯籠や人体模型や壊れた冷蔵庫や地球儀が乱雑に転がる庭を見ながら、しみじみとつぶやく経文に凶が尋ねる。


「おまえを召喚した覚えはないんだが」


「家にいてもヒマだから、遊びに来ちゃいました」


 凶は学校帰りにまっすぐ研究所へ来たところで、背中には黒いランドセル。


 経文は偶然の出会いを装ってるけど、彼が着く時刻を見越してやって来たに違いない。


「ヒマだったら家の掃除でもしていろよ、このタダ飯食らい」


「あー、そういうのよくないです。奥さんに家事を押し付ける旦那さんは嫌われちゃいますよ」


「いつからおまえが僕の奥さんになった」


 心底嫌そうな顔で凶が睨むけど、脳内で妄想が加速したのか、経文は斜め上を見上げたままひとりでつぶやく。


「いや、むしろ私が凶サマを嫁にしたいです。私が疲れて家に帰ったら凶サマが玄関で迎えてくれて、『ご飯にする、お風呂にする、それともボ・ク?』なーんて言われた日にはもう、ご飯もお風呂もいらないから凶サマの完璧でウフフなデラックスボディを、おはようからおやすみまで存分に堪能しまくっちゃってうひょひょひょひょひょ」


 奇声をあげながら白昼夢に浸る経文を放置したまま、凶は研究所の扉を開けて中へ入る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ