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#10 悪霊退散パーリナイ 2

「あははははは、ザコどもめ! 雑な魚と書いてザコどもめ! おまえらみたいな弱小の異形がいくら群れ集ったところで、『笑いの暴走自転車』と恐れられた私に勝てるはずないんです!」


「それは恐れられたんじゃなくて、馬鹿にされたんだと思うけどな」


 横から凶が冷静にツッコミを入れるけど、破壊の衝動に進行形で身を委ねリングな経文に聞き入れる余地はない。


「あーははは、塵が積もって山になったところで、所詮それは山になった塵でしかないんです! 別に価値が発生するわけじゃないんです!」


「……そりゃそうだけど」


 これまた律儀にツッコみながら、凶も右手から魔法で火の玉を放ち、異形を順番に地味に撃破していく。


 そうこうしてる間に128体いた異形の群れも、1割程度にまで激減した。


「さーて残りも少なくなってきましたし、一発バキューンと殺っちゃいますか!」


 経文は叫び声と同時に両手で印を結び、精神を集中。


 途端に空気がピンと張り詰めて、ゴゴゴゴゴと妙な音が聞こえてくる。


 印を結びながら、異形たちの上へゆっくりと浮上する経文。そのまま叫ぶ。


「臨! 兵! 闘! 者! 芋! 欽! 戸! 利! 王!」


「おまえ適当に言っているだけだろ」


 凶のツッコミもスルーして、空に向けて高く両手を掲げると、手の中に赤く燃え立つ炎の玉が出現。

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