第1話 忘れられた楽園
どうも不可思議です。
今回は、主人公が幻想入りしたので、人里に行くことにしました。
途中料理の解説があるので入らなかったら、読み飛ばしをオススメします。
それではどうぞ。
ミユキ「ん…。ここ、どこ?」
私が目覚めたのは、森の中。
確か昨日は覚悟を決めて死んだはず、なのに生きている。
私の頭はパニック状態だった。
自分が森の中にいる事なんて、もうとっくのとうに頭から抜けている。
でも、しばらくすると、冷静さを取り戻し、私が今置かれている状況を把握しようと考えた。
空は明るいから、恐らく朝であろう。どこの国かは、わからない。
服装は、変わっていない
まだ朝と言うのが、私にとっての希望で、自分がどこに居るのかわからないのが絶望。
兎に角、村か街を探そう
私は道がわからないのに、歩き出しだ、一方向に向かって歩けば、いつかは出られるだろうと言う考えだ。
森の中は、同じ景色ばかりで、迷いやすい。
だから私は、目印を付けながら歩いていた、木の横に穴を開けて、歩いた。
しばらくして、村みたいな物の入り口が見えた。
その前に人もたっている。
私は、恐る恐る、入り口に居る人に、声をかけた。
ミユキ「あの、ここは村ですか?」
声をかけられた人は、一瞬だけ警戒したが、直ぐに警戒を解いて、答えてくれた。
門番「そうですよ、貴女はどこの人ですか?」
その人が聞いてきた言葉は、どこの人ですか。
その意味が、私にはわからなかった
ミユキ「わかりません…気付いたら、ここにいて…」
こんな事を言ったら、怪しまれると思って、私はビクビクしていた。
門番「あぁ…少し待ってて下さいね」
門番の人は、納得した様な顔をして、村の中に入って行った。
しばらくして、門番の人と、女性の方が、こちらに来た。
???「君が、外来人?」
女の人から発せられた言葉は、外来人、私はその単語の意味がわからなくて、女の人に聞いた。
ミユキ「あの、外来人って何ですか?」
聞き返すと、女性の方は申し訳なさそうな顔をして。キッチリ教えてくれた。
???「すまなかったな、その言葉は知らなくて当然だ。外来人と言うのは、外の世界から来た人の事を言うんだよ」
私は、外の世界、と言う言葉に疑問を抱いた。
ミユキ「外の、世界?」
私の疑問に、次は微笑んで、答えてくれた
???「君の居た場所は、地球、ここは幻想郷と言う世界なんだよ」
私の頭は、一瞬だけシャットダウンした。
ここは宇宙のどこかなのだろうか?
???「立ち話もなんだし、私の家に案内するよ。後、私の名前は、上白沢 慧音だ」
私は上白沢と言う名前の一部を知っていた
ミユキ「もしかして、ワーハクタクですか?」
私の言葉を聞くと、慧音さんは驚いた顔をして…
慧音「知っているのか?」
ミユキ「オカルト系は好きなので、ちょくちょく変な本を読んでいるんですよ」
その話を聞くと慧音さんは納得したようで。
慧音「なるほどな、だからか」
ミユキ「はい。それと、私の名前は、海上 ミユキです、よろしくお願いします」
慧音「よろしくな」
慧音さんとの話を終え、私達は慧音さんの家に向かった。
途中、沢山の人が声をかけてきたので、慧音さんは有名人なんだなと思った。
慧音さんに案内され、慧音さんの家に着いた。
慧音さんが入っていったので、私も入ると、中に、もう一人の人が居た。
横に寝そべって、お煎餅をかじって、新聞を読んでいる。
こっちの世界で言うと、楽な体制ではあるが、だらしない体制である。
慧音さんは、目が点になってたが、調子を取り戻すと、ため息を吐いていた。
慧音「妹紅…」
どうやら、その女の人の名前は妹紅と言うらしい。
慧音さんは、心なしか、少し怖く見えた。
妹紅「あ、慧音じゃ…ん…」
女の人と目が合った。
瞬間、目が、絶望の目になったが、直ぐに周りを片付けて、何もなかったのように話しかけてきた。
妹紅「いらっしゃい」
とっても素敵な笑顔でお迎えられたのはいいのだけど。
ミユキ「あの〜…非常に言いにくいんですが…。ほっぺに食べカスが付いてるので台無しですよ…」
私が注意をしたら、直ぐに顔をペタペタ触り、確かめた。
ほっぺに着いたのを見つけたら、ゴン箱に駆け込み、捨てた。
そして、ロボットの様にゆっくり振り向いて、私を見た。
ミユキ「えっと〜…大丈夫です!こんな事で信用は薄まりませんから!」
私は必死に励ましたが、慧音さんは哀れな者を見る目だった。
妹紅「ありがとう…ありがとう…」
妹紅さんは、感動のあまり、泣いている。
それほどまでか、と思ったけれど。人によって個性はあるので、そこには触れないでおいた。
そして女の人の横に慧音さんが歩き寄って。
頭を両手で掴んで、頭突き。
妹紅「いっ…つぁー!?」
女の人の頭からは、非常に痛々しい音が鳴った。
そして慧音さんは腰に手を当てて…
慧音「私の家に居座るのはいいが、今後こんな事がないように」
妹紅「はい…」
妹紅さんはまだ痛そうに頭を抑えている。
慧音「騒がしくしてすまないな。こいつの名前は、藤原 妹紅、見た通りだらしないやつだ」
慧音さんは、身内には容赦がないようだ。
ミユキ「…大丈夫ですか?」
今も頭を抑えている。
妹紅「大丈夫…ありがとね、心配してくれて…」
慧音「そう言えば、ミユキ、泊まる場所はあるか?」
慧音さんが、話の本題を、率直に聞いてきた。
ミユキ「いえ、特にはありませんが」
慧音「なら、うちに泊まるといいよ」
ミユキ「いいんですか?」
私にとっては嬉しい事でも、慧音さんにとっては、どこの馬の骨かわからない輩を家に止める事になる。
慧音「なんだ、ミユキは私を襲う気か?」
慧音さんは意地悪そうな顔をして聞いてきた。
ミユキ「そんな事ないですよ!」
慧音「なら良いじゃないか」
慧音さんは、はっはっはと楽しそうに笑っている。
私はそれがとても嬉しかった。
だから誠意を込めて、笑顔で、お礼を言った。
ミユキ「ありがとうございます」
私はせめてものお礼で、ご飯を作らせてもらうことにした。
これでも、学校では一番の料理上手と言われていた。
私は慧音さんに頼んで、調理場を使わせてもらって、料理を作った。
今日の献立は、ご飯、ポテトサラダ、鮭の塩焼き、トマトスープ。
私はまずお米を研いで、火の上に置いた、これで待てば、ご飯が出来る。
次はポテトサラダ(番号に分けます)
1、じゃがいもの皮をむいて四つ割りにして、2cmぐらいに切る。にんじんは5mmぐらいのいちょう形だったよね。じゃがいもとにんじんを蒸し器に並べて、18分間蒸す。
2、次は確か、ベーコンは1cm幅に切ってから。フライパンを弱火で熱し、色が変わったら、炒めるのを止める。
3、ボウルにじゃがいもを入れて、熱いうちに半分をつぶして、酢、塩、こしょうを加える。
4、さらにさっきのベーコンを加えて混ぜ合わせる。
5、そして、混ぜ合わせておいたマヨネーズ、フレンチマスタード、砂糖、塩を加えて、全体をあえる。
6、別のボウルにたまねぎを入れて、塩をふってなじませたら、きゅうりを加えて5分間おいておく。
7、たまねぎときゅうりがしんなりしたら、布巾でくるんで、水けをとる。
8、5に1のにんじんと7を加えて、全体を混ぜ合わせ、お皿に盛ったら完成!
《残りは省略》(長いもんね)
ミユキ「出来ました」
出来た料理を、慧音さんに持っていった。
慧音「ありがとな。それじゃあ…いただきます」
慧音さんは、食べ終わった後にちゃんと、おいしい、と言ってくれて、うれしかった。
そして、お風呂に入って、布団を敷いて、眠りに着いた。
一次はどうなるかと思ったけど、慧音さんのお陰で、今日は楽しくできた…
元男子と言っても、女子は侮れませんね。
今回は解説のせいで長くなってしまいましたね。
短くしてほしいならなんなりと言ってください。
出来る限りで短くします。
そして、次回は東方の主人公がでます。
それではまた今度。